■派手な女遊び、嘘、裏切り――「裏の顔」が発覚
「年が明けて2025年になっても彼の離婚は成立せず、とうとう3月になったある日、寝落ちしていた彼のスマホが光っているのを見つけました。ゲームをしたままだったのでロックされていなかったんです。起こさないように彼のスマホを手に取って見てみたところ、彼が浮気を繰り返していることを知ったのです。『死ぬほど大好き』『愛してる』『一生大切にする』、私にかけてくれた言葉は嘘だったんだ、裏切られていたんだと、雷に打たれたような衝撃を受けたことを覚えています」
LINEのやりとりには、C子さんとつき合う前から関係のあった高級クラブの女性と今も続いていて、お互いが求めに応じて会っている様子が記されていた。しかもC子さんの実家に来る前日に宿泊した、病院が手配したホテルでもその女性と逢瀬を重ねていることがわかった。しかも、それ以外にも定期的に会っている女性が複数いた気配もあった。写真の共有フォルダを開くと、泥酔した全裸の女性の画像、女性の陰部を広げた画像などがあった。Iには、裏の顔があったのだ。
「私が泣きながら責めると、『もう二度としないから』『ちゃんとするから』と最初は言いましたが、その後も約束を守らず、裏切られる日々が続きました。喧嘩が絶えなくなり、彼も怒っている私とは話したくないと、何日も電話に出なかったり対話を拒んで黙り込んだり、逃げるようになったんです」
浮気発覚の翌月には、2人で選んだ関西のタワーマンションに移り住む予定になっていた。Iに逃げられる可能性を危惧したC子さんはすぐに引っ越しの手はずを整え、8カ月だった子供を連れて予定どおりマンションに入居し、住民票も移した。2025年4月末のことである。
「マンションに移り住んでからは喧嘩ばかりの日々でした。彼の行動は改まらず、離婚も進まない。私も嘘や裏切りを立て続けに受けて通常のメンタルではなくなっていて、Iさんを責めることが増えました。彼はそんな私を受け止めるどころか徐々に開き直り、『浮気は俺にとっての日常』『俺が不真面目なのは親戚も友達も同僚も、みんな知ってるよ』などと言うようになりました。そして、『C子と話していると頭がおかしくなる』などの言葉も吐かれました」
そして、同居して1カ月半が過ぎた6月――。
「彼が私の話を無視してベッドにもぐりこんだので、服を引っ張って起こし、『父親失格やろ!』と言ったところ、彼が突然、私の首を絞め、そのまま投げ飛ばしたんです。そして、『家から出てけ!』と怒鳴られ、玄関まで押し出されました。私は怖くて110番通報をしましたが、彼の仕事を考え、来てくれた警察の方には暴力の件は伝えませんでした。後日、かなりのあざができ、母には後からでも被害届を出すように言われましたが、診断書も証拠もないため、被害届は出しませんでした」
あまりの状況に、「このまま同居を続けていたら娘が飛び降りるんじゃないか」と心配した母親に諭され、C子さんは新幹線で迎えに来てくれた母親と共にマンションを去ることとなった。しかし、事件はまだ終わらない。
「彼からは、『別れたくない』『愛しています。この先、浮気をすることは絶対にありません。信じてください』という電話やLINEがありました。しかし、彼は私がマンションを出た半月後に新しい女性を作り、家に入れていたんです。ベビー用品を置いたままの家に……。私は驚いて、友人2人に同行してもらって彼が在宅していそうな日を狙ってマンションに踏み込んでみたところ、まさにその女性と過ごしていました」
その後、友人2人とC子さん、Iを含めての話し合いとなったが、そこでIは信じられない言葉を口にする。
「『子供がかわいくないの?』と問い詰めると、『本当に俺の子かわからないし、俺の子じゃないならかわいくない』って。自分もあんなにかわいがっていたくせに……。そして、『どうして私ばかり。あなたが育てる?』と聞くと、『C子が捨てるんだったら育てるよ』って。あまりの言葉に私は絶句しました。友人たちは泣いていました」
この日が、Iと会った最後になった。C子さんは打ちのめされて精神状況が悪化し、ついに適応障害の診断を受けた。マンションでの事件から2カ月以上が過ぎた2025年11月、IはC子さんと子供の生活費のために渡していた家族カードを停止する。子供の認知もせず、養育費の支払いもない。すべてがなかったことのように新しい女性と過ごすIに対し、C子さんは2025年12月、Iに子供の認知と養育費の支払い、そして、独身偽装による性的自己決定権(貞操権)の侵害による慰謝料などを請求するため、弁護士を通じて民事調停を申し立てた。
