4月18日、19日の日程でオーストラリア・メルボルンを訪問した小泉進次郎防衛大臣(44)。その後、SNSで同国のリチャード・マールズ副首相兼国防大臣(58)との会談など、訪問中の成果を報告したのだが、投稿に用いた「表現」が波紋を広げている。
小泉氏は18日にマールズ氏と会談。海上自衛隊の「もがみ」型護衛艦をベースにしたオーストラリア海軍の新型艦を共同開発する契約が締結されたことなどを踏まえ、小泉氏は会談後の会見で「両国の防衛協力を更に高みに引き上げる大きな一歩が踏み出された」とコメント。今後、日本の防衛装備品の輸出ルーツが緩和されるが、これについても「同志国等の抑止力、対処力を強化することにつながる」と強調した。
以降、小泉氏はオーストラリア訪問中の出来事をXで報告。19日には、マールズ氏が好んで訪れるという木の下で撮影した2ショットを添えて《俺はこの木が好きなんだ」と案内してくれました》と報告すると、《リチャード、いつもありがとう。この写真は宝物です》と親しみを込めた。
そんななか、問題となっているのは、同日の別の投稿だ。小泉氏は、《私が握手をしているハモンド海軍中将はこの夏にオーストラリア国防軍のトップである司令官に就任予定です》とハモンド氏と握手する姿を公開すると、写真に写った海上幕僚長・齋藤聡氏(59)について、《2人の間で笑顔の斎藤海上幕僚長はハモンドさんと親しい間柄》と紹介。そして、以下のように続けたのだ。
《私とマールズ副首相兼国防大臣 @RichardMarlesMPの関係に加え、軍人同士の友情も日豪関係の特筆すべき力です》
「軍人同士」――。自衛隊が「自衛のための必要最小限度の実力」を備える組織と憲法上で解釈されてきた以上、「軍」という表現が不適切だとして、ユーザーからは以下のような声が上がった。
《一般人が、事実上軍事組織だろ、という意味で自衛官を「軍人」と言うのはいいんですよ。でも、あなたが言うたらあかんのです》
《日豪の軍人同士…?自衛隊は軍隊じゃないんですけど、、、こんな認識で大丈夫か》
《オーストラリアの人は軍人なんだろうけど、日本側の人たちも軍人なの?じゃないと軍人“同士“にはならないけど… 自衛隊員て軍人なの?》
過去には、安倍晋三元首相が国会で自衛隊を「軍」と述べたことで大きな問題となった。
「発端は、’15年3月20日の参院予算委員会における安倍氏の答弁。安倍氏は、自衛隊と他国の軍で行われる共同訓練に関する答弁の中で、自衛隊を『わが軍』と呼称しました。その後、当時の菅義偉元官房長官(77)が会見で、『(自衛隊が)国際法上は軍隊に該当する』などとして安倍氏の答弁は“問題はない“と説明しました。
野党側の追及を受ける中、安倍氏自身も3月27日の予算委で『共同訓練の相手国である他国の軍との対比をイメージして、わが軍と述べたもので、それ以上でも以下でもない』と述べつつ、自衛隊の位置づけに関する政府見解を変更するものではないと釈明。なお、同年4月に政府は菅氏の発言について『国際法上(自衛隊は)軍隊として取り扱われる』とする答弁書を閣議決定しています」(政治部記者)
現役自衛官が制服を着用して自民党大会に出席するなど、最近も問題になっていた自衛隊。今回の問題についても、小泉氏が国会で追及を受けることになりそうだ。
