12日、東京・新宿ミラノで映画『アウトレイジ』の初日舞台挨拶が行われ、監督・脚本・編集・主演を務めた北野武(63)、俳優の椎名桔平(45)、加瀬亮(35)、三浦友和(58)、國村隼(54)、杉本哲太(44)、塚本高史(27)、中野英雄(45)、石橋蓮司(68)、小日向文世(56)が登壇した。同作は、キャッチコピーである『全員悪人』の通り、登場人物すべてが“悪人”という異色の設定で、ヤクザたちが生き残りを賭け、裏切りや駆け引きなど壮絶な権力闘争を繰り広げる物語。映画の告知で多くのメディアに自ら登場した北野は、「この映画のために、TVだけでも60本出た。ドンキホーテにも映画のポスターを貼った(笑)。初日からこんなにお客さんに入ってもらって感謝しています」と笑顔を見せた。映画についても「暴力映画だけど、映画で描いた構図は一般社会でも当てはまる。自分はどの位置かなーなんて思って観ても面白いと思う」とアピールした。また、最後には「この映画を観たら、ガンが治ったとか、階段が昇れるようになったとか、家出した息子が帰ってくる。きっといいことたくさんがある」と締めにまで笑いを忘れなかった。(撮影:柴田悟)

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