「EXILEのオーディションに『はじめまして、お父さん』って、子供が現れたら確実にビビリますね(笑)」

元ヤンキーのホストの前に突然、息子を名乗る少年、進が現れる。重くなりがちな親子の問題をほほ笑ましく描いたのが、映画『ワーキング・ホリデー』だ。主人公のホスト、沖田大和を演じたAKIRAは、撮影中、本当の父親のように、進役の林遼威君と向き合った。本気で父親を演じていくなかで、彼自身、家族について気づくことが多かったという。

「撮影を通じて、自分の将来の家族像を考えました。映画のなかの親子みたいに、同じ人間として、対等な目線でいっしょに歩んでいける形が理想かなって。僕にも70歳近い父親がいるんですが、いまだに夢を追って頑張っている。いつか2人で、お互いの夢について語りたいと思います」

試練に直面し、学校に行くことを拒否する進を、大和は「明日が怖ーか?心配すんな、俺だって怖え。負けんじゃねーぞ」と励ます。AKIRAは、このセリフがとても心に残っているという。

「僕自身、泣きたいときは誰もいない風呂場で、ワーッと泣いたことがあります。でも自分の個性を信じて、それを曲げることだけはしませんでした。芝居だったら、自分はこのメッセージだけは伝えたいんだ、という気持ちを、作品のなかで全力で表現する。それができたら、きっと“明日に勝った”ことになると思うんです」

彼が伝えたいメッセージが、ガツンと伝わる本作。ぜひ、家族で見てほしい。

映画
『ワーキング・ホリデー』
監督/岡本浩一 11月17日(土)~、全国ロードショー

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