「体調不良と言われていましたが、いたって元気です!」と11月28日放送のレギュラー番組『バラいろダンディ』(東京MXテレビ)で語ったのは俳優の今井雅之(53)。11月6日以降、2週にわたり姿を見せていなかった彼に心配の声が上がるなか、視聴者に向けての言葉だった。だが、実はこの3日前まで、彼は入院生活を続けていたのだ――。

「11月11日、今井さんは腸にできた腫瘍の摘出手術を受けていたんです。前日の10日に入院し、その翌日にという緊急手術でした」(今井を知る関係者)

 かねてから体調不良を感じていた今井は、神奈川県内の病院で受診することに。そこで腸に腫瘍がみつかり、そのまま入院したという。そんな彼を目撃したのは11月14日。点滴スタンドを片手に外を眺める今井の姿が、病室の窓越しに見える。傷口が痛むのか、険しい表情。18日には、談話スペースでスクワットや体操などを行っていたが、顔色は悪く首筋もやせているようだった。そんな夫を支え続ける人がいた。夫人のA子さん(54)だ。

「今井さんが20代前半のころに紹介された1歳年上の女性です。当時はまだ“売れない俳優”だった彼を、A子さんは働きながら支え続けました。今井さんは舞台のために借金を続け、気づけば8千万円になっていたことも。でも彼女は離れませんでした」(舞台関係者)

‘91年には自身が原作・脚本・主演を務める舞台『Winds Of God』が芸術祭賞を受賞。海外公演も実現させるなど、一躍注目を集めた。その年の暮れ、2人は都内でささやかな挙式披露宴を行った。交際7年でのプロポーズは、A子さんからだったという。結婚から23年、A子さんは今井を支え続けた。それは闘病中も同じだった。

「今井さんはA子さんがいると元気になるんです。彼女も辛かったはずです。でも涙を見せず気丈に看病し、医師とのやり取りも精力的にこなしていました」(前出・今井の関係者)

 22日には、病院敷地内を散歩できるまでに回復。一人でいるときは少し辛そうに足を引きずっていたが、A子さんがいるときはハツラツとした様子だった。そして連休が明けた25日、ついに退院が認められた今井。自宅へ戻る途中、A子さんは時折歩を止め、遅れて歩く夫を振り返る。今井を見つめるその視線は、夫を気遣う気持ちにあふれていた――。

「来年4月からは舞台『Winds Of God』のツアーも決定。舞台『手をつないでかえろうよ』の映画化に意欲を燃やすなどやる気も十分です。今後はレギュラー番組などに出演し、体調回復に合わせて徐々に仕事を戻していく予定のようです」(芸能関係者)

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