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参院選で当選した2人の障害者議員に対するツイートが、物議を醸している。

 

7月21日投開票の参院選では、「れいわ新選組」から出馬したALS患者の舩後靖彦氏(61)と、重度の身体障害を持つ木村英子氏(54)が当選。

 

2人は手足を自由に動かすことができず、大型の車いすを使っている。国会内のバリアフリー化協議が進む一方、以下のようなツイートが24日に投稿され、26日時点で4.7万回もの「いいね」を集めている。

 

《こういう方々の声を届ける『代弁者』が政治家であって、本人たちが出てきて議事進行に支障をきたすのは、キツイ言い方だけど迷惑行為にしかならない。それを助けるのが『優しさ』でもない》

 

このツイートには《民主主義も人権も否定する剥き出しの障害者差別》《最低ですね》と批判が殺到している。

 

また《舩後さんと木村さんは当事者でありかつ代弁者として第一線で活躍してきた人なんだけど》という反論も。舩後氏は介護サービス会社で副社長や大学講師、木村氏は3つの当事者団体で代表や幹部として活躍してきた。

 

「迷惑行為」とのツイートをしたのは「岩崎ルイ54世」という名前のアカウント。ツイート投稿時、お笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世(44)の写真をプロフィール画像に無断使用しており、なかには山田の発言だと誤解する人も。

 

すると25日、山田ルイ53世本人が自身のツイッターで《髭男爵 山田ルイ53世 のツイッターは、当公式アカウント @higedanshakuY53 のみです。他は一切関係ありませんので、よろしくお願いします。とりいそぎm(_ _)m》と注意喚起。《他人に対して失礼で、敬意に欠けたツイートに自分の画像が添えられるのは不本意ですが、今後は事務所が対応するとのこと。お任せしました。》と報告した。

 

さらに山田は、以下のようなツイートを書き添えた。

 

《ただ一つ。誰に対してであれ、始める前から、「ちゃんと出来るの?」などとハードルを上げるような論調自体が、すでにバリアで、フリーではなく、理不尽で傲慢だなと思います。出来る環境をつくればいいのでは。「山田ルイ53世」としては誰でもルネッサンス出来る社会の方が好みです。》

 

この山田のツイートには《本物の貴族!》《ルネッサ~ンス!》と賛同の声が相次いでいる。

 

なお、与野党は25日の参院議院運営委員会の理事会で、介助者の本会議場への入場や介助者による代理投票、パソコンなど必要な機器の持ち込みなどを認めることで合意している。

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