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千葉真一さん(享年82)が急逝してから1年。今月17日には長女の真瀬樹里さん(47)主催の偲ぶ会が行われました。

 

ですが、異母弟である長男の新田真剣佑さん(25)と次男の眞栄田郷敦さん(22)は参列を辞退しています。19日には真剣佑さんと郷敦さんを願主とした一周忌法要が行われましたが、こちらに樹里さんの姿はありませんでした」(スポーツ紙記者)

 

愛する子供たちの深い溝に父として心苦しい思いであろう千葉さん。「役者としても心残りがあった」と映像制作関係者は言う。

 

「実は生前、千葉さんは企画の段階から携わって、’14年公開の『修羅の伝承 荒ぶる凶犬』以来の主演映画を撮ろうとしていたんです。しかも盟友で沈黙シリーズでおなじみのハリウッドの大物俳優のスティーヴン・セガール(70)とのW主演の予定でした。

 

ふたりはアクションスターとしてリスペクトしあう間柄で、かれこれ25年以上の付き合い。セガールは千葉さんのことを“先生”と呼び慕っていたそうです。

 

撮影予定だったのは千葉さんとセガールが戦うチャンバラ映画でコメディタッチの作品だったといいます。脚本はコメディに定評のある人気脚本家が担当し、若い人に見てもらうことを意識。

 

しかし、コロナ禍でクランクインできず、撮影を延期している間に昨年、千葉さんが逝去してしまったのです」

 

映画の製作スタッフたちは、千葉さんが亡くなったあとも映画の実現を目指していたという。

 

「千葉さんは日本映画の将来に危機感を持ち、また俳優の質の低下を憂いていました。

 

いまの日本の俳優に時代劇で評価される人がいないことや、時代劇そのものが減少し若い役者を育てる場所もない……と。

 

そんな思いをくんで企画された今回の作品でしたので、何としてでも、遺作を撮ろうとなったみたいです。千葉さんが設立したJAC(ジャパン・アクション・クラブ)の後輩から代役を選び、今夏にも撮影する手はずになっていました」(前出・映像制作関係者)

 

撮影の準備を進めるなか、直前になって問題が浮上したという。

 

「ウクライナ危機について、セガールがプーチン大統領の支持を表明したのです。セガールはロシア国籍を取得していて、以前からプーチン大統領を『最も偉大な世界のリーダーの1人』と称賛していました。

 

これにより、世論を考慮した製作サイドが撮影に待ったをかけたそうです。残念ですが、こうなってしまった以上、映画の話が前に進むことはないでしょうね」(前出・映像制作関係者)

 

まさかのお蔵入りとなった千葉最後のW主演作品。このまま日の目を見ることなく“沈黙”となるようだ――。

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