■昨年の王者・錦鯉のレギュラー番組は現在2本だけ
21年の『R-1』王者は、ゆりやんレトリィバァ(32)。初代王者のだいたひかる(47)以来となる女芸人として頂点に立った。優勝前から数々のバラエティ番組で活躍する人気者のゆりやんだが、優勝後のレギュラー番組は『2時45分からはスローでイージーなルーティーンで』(21年4月~、関西テレビ)と、現在も出演中の『Doki Doki! NHKワールド JAPAN』(21年3月~、NHK)。女優としての活躍も目覚ましく、ドラマ『ドラゴン桜』(21年4月期)や『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』(22年4月期、ともにTBS系)の話題作に出演。23年には、ゆりやんが主演するNetflixドラマ『極悪女王』も配信を控えている。
そして同年の『M-1』優勝者は、2年連続で決勝進出を果たした錦鯉。当時50歳で最年長王者となった長谷川雅紀(51)は号泣し、渡辺隆(46)と抱き合いながら歓喜した。優勝後初となった冠レギュラー番組は、『錦鯉の泳いでいくゼ!』(22年1~3月、朝日放送)。現在は、特番がレギュラー化した『錦鯉が行く!のりのり散歩』(22年4月~、北海道テレビ)とラジオ『錦鯉の人生五十年』(20年5月~、お笑いラジオアプリGERA)の2本だった。
そして最後は、22年の『R-1』王者であるお見送り芸人しんいち。優勝後に始まったレギュラー番組はまだないようだが、『紅白歌ネタグランプリ』(NHK)や『笑って年越し!世代対決 昭和芸人VS平成・令和芸人』(日本テレビ系)など数々の年末年始特番に引っぱりだこのようだ。
結果として『R-1』と『M-1』の両大会を制覇した粗品と野田クリスタルが、現時点でのレギュラー番組数が最多となった。『M-1』に優勝したことで“夢を掴んだ”かたちとなったウエストランドは、歴代王者以上の活躍ぶりを見せてくれるだろうか。