3月から始まった嵐のラストツアーも、残すは福岡・大阪・東京の3都市。早くも後半戦へと突入したが、一瞬一瞬を惜しんでいるのはほかでもないメンバー自身だ。
「メンバー全員“最後”という意識は強く持っています。終わりに近づく日々を大切にしようと心がけているようです」(音楽関係者)
その意識は、ある合言葉に表れていた。
「楽屋などの舞台裏では、メンバーたちの間で“ありがとう”という言葉が飛び交っています。特に久々のステージである大野智さん(45)は頻繁に感謝の思いを口にしているようです。自身が活動休止のきっかけになったこともあり、“待っていてくれてありがとう”という思いもあるのでしょう」(前出・音楽関係者)
メンバーそれぞれが“ケンカはしたことがない”と公言するほど仲がよいことで知られる嵐だが、
「ラストツアーに入ってからはそれがより顕著になっている印象です。意見を言い合うこともありますが、決して険悪にはなりません。
いっぽう、公演中の“ありがとう”はファンに向けて。メンバー全員が何度も口にしています」(前出・音楽関係者)
その思いは客席にも伝播しているようで……。
「4月頭の東京公演では、見学に訪れたSTARTO ENTERTAINMENTの後輩が感極まって“ありがとう!”と何度も叫んでいたのが印象的でした。
同じく4月上旬の名古屋公演では、客席のファンからも“ありがとう嵐”という声が。活動休止前最後の1年はコロナ禍で有観客のライブができませんでした。ラストツアーはファンに感謝を直接伝えるという目的もあったので、こうして思いを伝え合うことができて万感の思いだといいます」(前出・音楽関係者)
今回のラストツアーでも、演出を担当したのは松本潤(42)。彼は打ち合わせの場で、意外な名前を挙げていたという。
「親友だった三浦春馬さんへの感謝の思いを話していたそうです。
スタッフに対し“春馬はこうしていたから参考にしたい”などと打ち明けていたといいます」(制作関係者)
’20年7月に急逝した三浦春馬さん(享年30)。松本とはドラマや映画での共演経験こそないが、小栗旬(43)や城田優(40)といった共通の友人も多かった。’19年7月放送の『VS嵐』(フジテレビ系)に三浦さんがゲスト出演した際、松本が「超好青年」「友達」と言うと、三浦さんは「うれしいっす」と笑顔を見せていたーー。
「松本さんは7歳年下ながら三浦さんを頼りにしていたようで“今後こんな仕事に挑戦したいんだけど、どう思う?”などと相談したこともあったそうです。三浦さんからは背中を押す言葉があったといいます」(前出・制作関係者)
松本が好感を抱いたのは、三浦さんの率直で誠実な人柄だった。
「演技について、“これはどう演じているの?”と松本さんが質問を投げかけたこともあったとか。
俳優のなかには“自分の技を盗まれたくない”と秘密にする人もいますが、三浦さんは親身になって答えたそうです」(前出・制作関係者)
三浦さんの代表作といえば、舞台『キンキーブーツ』。ドラァグクイーン・ローラを演じ、いくつもの賞を受賞した。
生前の三浦さんは、ローラについてこう語っていた。
《父親からの期待を背負って育った幼少期があって、その中で芽生えたものがどんどん膨らんで、「私は私で行く」という強さに?がっていったんだと思います》(「SPICE」’16年3月29日配信)
前出の制作関係者は言う。
「『キンキーブーツ』は“ありのままを受け入れよう”というメッセージが込められた物語。それを体現した三浦さんに松本さんは、“難しい役を完璧に演じ切った”と感激していたといいます」
等身大の姿が胸を打つーー。このことが松本の演出にも?がっているのではないかと、前出の音楽関係者は言う。
「今回のツアーでは、ステージセットが非常にシンプルであることも注目されたポイントのひとつ。装飾は年々少なくなっていて、今回はその完成形のようでした。
最後のステージということもあり、飾らず素朴な姿をファンに届けたいという思いがあったのでしょう。三浦さんが『キンキーブーツ』を通して伝えたものが松本さんにも息づいていたと思います。
装飾に頼らずとも観客を引きつける存在感を長いキャリアのなかで身に付けたという自負もあったはずです」
最前列でも最後列でもチケット代は同じだ。
「ステージを装飾すると華やかにはなりますが、席によっては装飾が邪魔になり見えにくいことも。ステージの徹底したシンプルさは“どの席からも見やすいように”という松本さんの配慮もあったのです。その結果、ファンは“等身大”の嵐をしっかりと目に焼きつけられるのです」(前出・制作関係者)
重圧からも解き放たれているのかもしれない。
「演出家として全体を見なければならないため心配事も多く、毎回ツアーの中盤になってようやく純粋に楽しめるようになるのだと松本さんは話していました。
ですが、今回のツアーは最初の札幌公演からずっと楽しめているそうです」(前出・制作関係者)
その瞬間を純粋に味わう姿は、ファンの心に刻まれるはずだーー。
画像ページ >【写真あり】「おっさんそのもの」松本潤と大野智の“髭ヅラ”姿(他17枚)
