[E:note]いま自分の中で癒やされるスポットというのは、ありますか。
多和田 天気のいい日に緑を見ると、「うお!」という気持になりますね。それが、例えば、自分のベランダだったとしても、散歩先の公園のところだったとしても。太陽と緑、あと風とか、051 そういうのが一緒にあるような空間。何だろう……、やっぱり太陽が一番大きいんですかね。太陽を感じられる場所がすごく好きですねえ。
[E:note]最近出会った方で、すごく印象に残った方、感動した方はいますか。
多和田
 割と感動しっぱなしです。アルバムの制作とかも、曲ごとに違うプロデューサーの方にお願いしていたり、ミュージシャンの方も、それぞれ毎回違う方にで会ったりとか、それぞれの方にすごいびっくりしています。いつも、「あっ、この方、こうですよね」と思っていても「わぁ!」となったり。「この方はこういう感覚のセンスを、持っていて、こういうふうな気持ちで音楽をやっているんだ」という瞬間に、「わぁ!」と驚いたり。ステージとか、ライブを見に行ったときとかもそうですね。例えば、この間、武道館で初めてキャロル・キングを見たんですよ。もともと超大好きで。カッコいいというのと、キュートな感じで、すごく好きというのがありました。実際、キャロル・キングの世界を生の空間で味わった瞬間に、とてつもない包容力を感じて。こんな包容力というのは、私は別にキャロル・キングにその日にハグしてもらったわけでもないのに、ハグされたような気持になっちゃって、もう温もりが溢れていたんですよ。それにすごく衝撃を受けて、「ワー、こんなにポツンと小さいし、めちゃめちゃ遠いのに、こんなに人間味を感じる」みたいな。本当にすごくショックを受けましたね。こんなにまで、人を包み込んでしまうなんて…本当に衝撃的でした。
[E:note]最近、凝っているものとか、マイブームはありますか。
多和田 マイブームは、アロマオイルとかキャンドルを炊いて、香りがするものにすっごく凝ってます。あと、家にウォーキングマシンを買ったので、それにも結構ハマってて。
基本的に私はスニーカーを持ってないんですよ。だから、冬とかの寒い間はヒールのないブーツを履いて歩くんですけど、最近、家でそのウォーキングマシンでずっと歩いているんですよ。そうすると、いっぱい汗かいて気持がスカッとするから、何かすごく楽しい気分になって、「あっ、気持いいなあ」と思っています。
[E:note]ファッションのポイントはありますか。
多和田 ファッションポイントは、すごい形が面白かったり、袖のところが広がっているものが割りと好きだったり。シンプルでもちょっと土着的というか、そういうものが結構好きですね。あまりきれいなドレスとかは、ちょっと窮屈というか。楽なゆるりとしたものが好きですね。
[E:note]最後の質問ですが、あなたにとって歌とは何ですか。
多和田 歌とは、やっぱり魂ですね。魂は喜怒哀楽であり、意思であり、そこから無限な広がりがあるというか。今はまだ修行中なんですけど、きっと「こうじゃなきゃいけない」なんて思えなくなる瞬間に出会えそうな、それぐらい無限な世界を、歌は持っているような気がします。(撮影/徐 美姫  インタビュー/田原 章雄)

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