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「まだまだ手探り状態で、毎日必死ですよ。カツラも、衣装も、ようやくなじんできたかなあ。黄門様の『カッ!カッ!カッ!』の笑い声も目下、大きな課題なんです」

 

こう話すのは、6代目水戸光圀を演じる武田鉄矢(68)。レギュラー放送終了から6年。人気時代劇『水戸黄門』(BS-TBS・水曜19時〜、10月4日スタート)がお茶の間に帰ってくる。武田といえば、『3年B組金八先生』の坂本金八を筆頭に、数々の個性的な役柄を演じてきた。積み重ねてきた役者人生を、黄門様というキャラクターにぶつけることを楽しんでいると武田は語る。

 

「自分がやるべきことは、歴代の黄門様が作った“らしさ”をまず身につける。そのうえで武田黄門ならではの個性をサッと加えていこう、と。そこの比率をどれくらいにするかということで、現場で常に戦っているし、これが意外におもしろいんですよ」

 

“助さん”佐々木助三郎役の財木琢磨(24)、“格さん”渥美格之進役の荒井敦史(24)、風車の弥七役の津田寛治(52)が脇を固める、新生『水戸黄門』。そのみどころを武田が教えてくれた。

 

■助格とののしりあいも……人情味を感じて

 

「今度の黄門様は、助さん、格さんとしょっちゅうけんかするんです。いたわりを強要したり、『今どきの若い者は!』と叱りつけたり、という老いのずるさがあって。説教になると、四字熟語を使うわ、長いわで、助さんに『クソじじい!』って言われるし(笑)。そういう人間らしい部分は新鮮に見てもらえるんじゃないかな」(武田・以下同)

 

■泥まみれの場面も。黄門様の戦う姿がいっぱい

 

「テーマの1つが、“汚しのきく黄門様”。あるときは、暴走した荷車の土をかぶって泥にまみれ、あるときは、つえを使って悪人と戦う。そういう自ら体を張るご老公というのも新しい姿かなあ、と思って。忍者に負けずにとんぼを切る(=宙返りをする)黄門様とかね、ぜひお見せしたいですね」

 

■復興の一助になれたら。東北地方の伝統と景色

 

「旅の舞台は東北地方。東日本大震災で被害を受けた村や町を黄門様御一行が旅するという設定です。焼き物に打ち込む若者を励ます場面や、代官を懲らしめた後に『いい町になりますよ』と言い残して旅立つ場面など、やっていてジ〜ンときました。東北のみなさんの力になれたらうれしいです」

 

武田率いる、黄門様御一行の世直しの旅が始まった!

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