■いただいた手紙や贈り物はすべて保管して
そう話す半﨑が、どんなに多忙になっても、大切にしているライフワークはショッピングモールで歌を届けること。
ファンとの交流こそが彼女のエネネルギーの源。そして彼女の歌はいつもそこから生まれる。
あるとき栃木県で出会った女性が、交通事故で9歳の息子を失った自身の想いをつづった手紙をくれた。その手紙から生まれた『明日へ向かう人』は、家族への思いを書き下ろした名曲だ。
「1年後に同じショッピングモールへ行き、この歌を歌ったら、手紙のご家族が来てくれていて、再会に涙しました」
音楽人生のなかで大切な出会いで、いまも交流が続いている。
“私たちは、亡くなった大切な人に支えられて生きている“というこまやかで緻密な情感表現が聴く者の心の琴線に触れる。
「最初は自分が伝えたいことを歌にしていましたが、いまは出会った方たちの思いが自分の中に降り積もっていき、そこからあふれ出た言葉が歌になっています。自分の思いではなく、誰かの思いを私というフィルターを通して歌にする。今はお客様が来てくれたというより、懐かしい人と再会して、同じ方向を向いているという感覚で歌っています」
そして生まれた楽曲がまた次の誰かと出会わせてくれる。そんな軌跡の繰り返し。
「いままでいただいたお手紙はすべて自宅に保管してあって、折に触れ読み返しています」
ファンからの贈り物もすべて自宅に飾り収めている。必然的に広い保管スペースを求めて、数年おきに転居もしているという。
毎回長蛇の列となるハンザキストたちとのふれあいの時間。距離の近さについて記者が驚いて尋ねると、
「この近くて深い対話が、私にとっては生きがいでかけがえのないものなんです」とかみしめるように語った。
この透明感あふれるショッピングモールの歌姫の曲を、ぜひ一度聴いてみてはいかがだろう。次の瞬間、あなたもハンザキストになっているかもしれない――。
【INFORMATION】
4月22日(木)から北海道~鹿児島を巡る「半﨑美子コンサートツアー 2026 ~地球へ~」全28公演がスタート。同日ニューアルバム『うた弁5』も発売開始!
https://www.hanzakiyoshiko.com
画像ページ >【写真あり】近年は長年の夢が実現。代表曲『地球へ』が小学校用の音楽教科書に採用され、特別授業も担当する半﨑美子(他2枚)
