■家族が教えてくれたワクワク感が女優業の原動力に
いまも実家で両親は健在だ。母が電話をくれたときなどに、「さりげなく、感謝を伝えているつもり」と永作さんは言う。
「私はいまでも『毎日ご飯作るの嫌だな~』などと、母に愚痴ったりします。そんなとき『だから、お母さんってホントにすごいと思うよ!』みたいな伝え方をするんです。『あのときずっと、毎日作ってくれていたものね』と」
すると電話越しの母は、なにも言わず笑って聞いているそうだ。
親から子へ──。
その一方通行の愛情に、いつか子は気づき、たとえば親になって、わが子にそれを施していく。そしてその「気づき」こそが、「結婚して、母になって得られた大きな財産です」と言って、永作さんはこう結ぶ。
「これからも、まだまだ知らないことを知る機会があるんだろうな。そんなワクワク感っていうのも、家族にはあるんですよね」
家での“バタバタ感”をドラマに盛り込んでいるという彼女は、主人公の待山みなとのように、ここから、エンジン全開するに違いない。今後、取り組んでみたいテーマを聞いてみると、「音楽です」と、即答した。
「学園モノで音楽教師を演じてみたいですね。そこで最高の合唱団を育てたい!子どもたちの合唱コンクールや卒業式、入学式には、毎回必ず行っています。そして、必ず泣いていますから……」
こうして“女優”と“母親”の両面を、しばらくは行ったり来たりしながら、新しいステージへと彼女は向かっていく。
「女優・永作博美」は次にどんな表情を見せてくれるのだろうか。
(取材・文:鈴木利宗/ヘアメーク:住本彩/スタイリング:岡本純子/衣装:ADORE/アクセサリー:YVETTE)
画像ページ >【写真あり】2015年にベストマザー賞・芸能部門受賞した永作博美さん(他2枚)
