雅子さま 皇宮警察の式典に異例ご出席…愛子さまにも波及した“皇族誹謗”への危機感
画像を見る パレードを見学される両陛下 /(C)JMPA

 

■両陛下もご心痛を…始動した意識改革

 

2019年には皇宮警察学校の懇親会での未成年飲酒、護衛官4人が飲酒後にみだらな行為に及んでいたという不祥事が起きた。2020年には男性護衛官による入浴中の女性護衛官に対する“のぞき事件”と、“誹謗はびこり報道”のほかにも皇宮警察の失態がたびたび報じられてきたが――。

 

「昨年1月に、天皇ご一家を担当する護衛1課の護衛官がパチンコ店で上着3点を盗み、窃盗容疑で逮捕されています。毎年のように不祥事が起こっていることから、2022年度から首席監察官というポストが新設されたほどでした。

 

こうした状況にもかかわらず、陛下と雅子さまは“皆さんを信頼しているし、これからもお世話になる感謝の気持ちを表したい”というお考えを示すために、年頭視閲式へ初めて出席することをお二人で決断されたのです。

 

そのことが皇宮警察全体の意識改革につながり、愛子さまをはじめ皇族への悪口に代表されるような、規律の緩みやモラルの低下もなくせると考えられたのです」(前出・宮内庁関係者)

 

皇室ジャーナリストの久能靖さんはこう語る。

 

「コロナ禍のため、両陛下は御用邸でのご静養を中止されていますが、それは皇宮護衛官など多くの人員へ感染対策などで負担をかけたくないというご配慮があったからなのだと思います。年頭視閲式へのご臨席も、皇宮警察全体に対する特別なご配慮を示されるためだったといえるでしょう」

 

そんな両陛下のご決意が皇宮警察にも通じたのか、リハーサルには例年とは異なる空気が漂っていたという。前出の皇室担当記者は、

 

「1月16日、氷雨が降るなか懸命に行っていたと聞きました。何度も取材してきましたが、久しぶりの実施という以上に、両陛下の初めてのご臨席に向けて奮い立ち、かなり力を入れてリハーサルを行ったのでしょう。

 

年頭視閲式は皇宮警察のなかで最も晴れがましい行事とされています。そうした場を両陛下が視察されるとあっては、栄誉に感じないはずはありません」

 

皇宮護衛官の赤い肩紐は、皇室への“赤誠”を表すという。雅子さまの異例の陣頭視察が、失われつつあった護衛官の真摯さを再び呼び覚ます。

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