インドのベジタリアン生活
アヒムサ(非暴力・無殺生)のインド。
動物は殺さないので、ベジタリアンが多いのです。
日本ではイメージしにくいですが、レストランのメニューはベジタリアン(菜食)とノンベジタリアン(肉食)に分かれてます。
アシュラム(道場)に入ったら当然ベジタリアン生活になりますが、聖地といわれる地区、ハリドワールやリシケシなどでは、町全体のレストランがベジタリアン・メニューしかないので、お肉は食べられない覚悟で行ってください!
特に牛はヒンドゥー教では神様なので、牛肉はどこでもあまりお目にかかりません。
牛は町のあちこちを牛歩堂々と歩いたり、くつろいでいたりします。
ベジタリアン生活すると、利点と欠点を感じるので、1ヶ月のベジタリアン体験談を書きます。
まず、私にとっての一番の変化は、甘いものが無償に食べたくなった事。
お肉(特に牛肉)からの糖質が摂れないと、こういう症状がでる人がいるようです。
確かに、インド人は皆やたらと甘いお菓子が大好き。
チャイもそうですが、飲み物はすべて甘~いです。
「ブラック・コーヒー」と頼んでも、ミルクとお砂糖がたっぷり入ってます。
聞くところ、インド人は糖尿病がとても多いそう。
これだけ砂糖(油もだけど)摂れば、野菜食べていても身体にはよくないだろうな~、、、
写真はベジタリアンのランチプレートですが、揚げパンのテンコ盛だし、砂糖の塊みたいなスイーツも入ってます。
“白い”食べ物、特に砂糖の摂りすぎは一番有害とも言われます、身体にカパ(水)を増やすので、重くなる。
これだけ食べたら毒も摂ってるきがします!
やはり、そこそこバランスが大切なのでは?と身をもって感じます。
逆にベジタリアン生活が薦められる点は
栄養的
食べたものが身体をつくるので、純粋で新鮮な食べ物が薦められます。
食物連鎖の中で、太陽が生命の根源。
太陽の恵みをたっぷり受けた植物 → それを食べる草食動物 → 肉食獣となるので、
動物の肉は“ 中古の栄養素 ”ともいえます。
肉体的
- 身体→血液キレイにする
- コレステロール溜めない
- 成人病防ぐ…etc
解剖学的
お肉を食べると、特別な酵素が出るので、消化吸収がやりにくくなる。
この時にミネラルや栄養素が使われてしまう。
ですが、それ以上にメンタル効果があります。
心理的
- 穏やかになる
- 頭がクリアになる
- 鋭敏な感覚になるので、インスピレーションが働き、瞑想しやすくなる
精神的
- アヒムサ 無殺生
動物が死ぬ際に出すパニックホルモンを摂ることになります。
無理矢理奪った命で身体を作らないようにします。
食べたものが身体を作るので、不活発なエネルギーをとり続けると、肉体も心も同じようになるということです。
でも、ベジタリアンにこだわり過ぎて、ヨガの定義と外れてる人も多かったりします。
ヨガ=繋ぐ統合、環境のサイクル・自然のリズムに身を委ねるのが大切。バランスをとって生きると自分も周りも幸せになります。
人間も動物。無駄な殺生は勿論駄目。
でも自然界は弱肉強食の食物連鎖で成り立ってます。
それが大自然、神の法則ですから、それが駄目というなら人間だけの持つエゴです。
例えばエスキモー。極寒の地では野菜なんて出来ないから当然お肉メイン。
この人達はスピリチュアルな生き方は出来ないのでしょうか?
インディアンだって、必要な時に必要なものだけ捕り、感謝して食べます。
大自然=グレートスピリットの恵みに感謝して生きる事こそスピリチュアルな生き方と言えるのでは?
人の手ではない、機械で作ったコンビニ弁当を食べてたら、お肉食べなくても、自然な恵み・栄養素は得られません。
東京では何でもあり選べます。
だからベジタリアン至上主義の人とご飯食べに行くとまずレストラン選びが大変。
そしてメニューにも注文つけます。
チキンのダシも駄目だったり、卵も駄目・・お店の人が大体嫌な顔します。
嫌な顔ならまだしも悲しい顔する人もいます。
店の人は一番美味しいもので私達をhappy にしよとしてくれてるのに、それを拒否してる様なもの。
自分の信念があっても他を排他するのはヨガ=繋ぐではないはず。
頑なさは人を傷つけ争いの元にもなります!
食は小さな事ですが生活の基本。
ベジタリアンとノンベジタリアン、どちらにしても、
食べれる事 → 作り手 → 素材 → 自然 ・・・と小さなものからより大きなものへと感謝して、食べるために生きるのではなく、生きるために食べるという食生活へ見直しをたいと思います。