「ヤセるには、運動もカロリー制限も必要ありません。パンとコーヒーだけの朝食、油抜きの食事など、なにげなく続けている食習慣を変えるだけで体の細胞が若返り、みるみるうちにスタイルアップができるんです」
そう話すのは、栄養科学博士でアンチエイジングの専門家であるオーガスト・ハーゲスハイマーさん。54歳にして、体内年齢は36歳!その食生活を誰でも実践できるよう、わかりやすくまとめた書籍『オーガスト流 30日で体が10歳若返る食事』(講談社)が今話題になっている。それもそのはず、30日間実践したモニターが、運動ゼロでもウエスト18センチ減など目を見張る成果を出したのだ!
「ある50代の女性は、30日でスカートのサイズが13号から9号にダウン。片頭痛や抜け毛も改善し、体調もよくなりました」
“不老体ダイエット”の基本は、体にたまった悪いものを排出し、また体内のアルカリ性と酸性のバランスをとること。そして糖質を控えることだという。そこで、オーガストさんがそのポイントを解説してくれた。
【1】ふだんの食事に生の葉野菜のサラダをプラス
生の葉野菜にはビタミン、ミネラルのほか抗酸化成分が含まれており、デトックス効果抜群。葉野菜のサラダを毎食取り、大麦若葉などを粉末にした青汁を朝いちばんに飲もう。
【2】良質の油をたっぷり取る
油は栄養素を体の中にスムーズに送り込んだり、体にたまった脂肪を燃やす手助けをしてくれる。毎食の生野菜サラダに、オリーブオイルなど質のいい油をたっぷりかけて。
【3】炭水化物は毎食、握りこぶし1つ分までOK
糖質を取りすぎると、余った糖は体に蓄積されおなか回りなどのぜい肉に。糖質である炭水化物はできるだけ控えたほうがいいが、毎食、量さえ守れば無理にやめる必要はなし。
【4】動物性タンパク質をしっかり取る
強い細胞を作るのに必要な必須アミノ酸をバランスよく含む肉、魚、卵などの動物性タンパク質を毎食取る。とくに栄養バランスが完璧な卵が1食に3個以上食べてもOK。
【5】昼食と夕食のあいだにおやつを食べる
食事と食事の間の時間があくと、食欲を増進させるホルモンが活発に。それを防ぐため、ナッツやアボカド、ゆで卵などのアミノ酸と脂肪酸が豊富な食べ物をおやつとして食べる。
「この食習慣をストレスなく続けるコツは、週に1日『チートデイ』を作ること。これは英語で“ズルする日”という意味で、この日は炭水化物もケーキもジャンクフードも、好きなものは何でも食べて構いません。1日ズルしても残りの6日間、オーガスト流食生活を送っていれば回復できます。ただし、ズルする日は週に1度曜日を決め、ずらさないようにしましょう」(オーガストさん)