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「冷蔵庫の中身は、その人の体と同じ。太る人の冷蔵庫はものがパンパンで、しかも太りやすい食材がいっぱいです。そもそも、太る食材を最初から冷蔵庫に入れなければおデブ食材に手を伸ばすことはありません。さらにしまい方を少し工夫するだけで、自然と栄養バランスのよい食事がとれるようになるので、それだけで体重が落ちるんです」

 

そう話すのは、食欲コンサルタントとしてダイエット指導を行う村山彩さん。村山さんは妊娠により運動ができなくなったことをきっかけに、冷蔵庫のしまい方だけでヤセる方法を考案。これまで300個近くの冷蔵庫を見て、何をどこに配置すればヤセやすくなるかを研究し、著書『やせる冷蔵庫』(サンマーク出版)にまとめた。

 

その村山流“冷蔵庫改革”を実践した女性たちからは、「1カ月で一気に3.6キロヤセた!」「4カ月で10.4キロ減り、ウエストが12センチ細くなった!」などの喜びの声が続出。気になる冷蔵庫改革のハウツーを村山さんに聞いた。

 

「しまい方を変える前に、まず冷蔵庫の中身をすべて出して、賞味期限切れやいつ買ったかわからない食材などは処分します。また、糖質や脂質が多いお菓子やジュースなども量を減らしましょう。冷蔵庫に戻すものは、あなたの体になるもの。捨てるのに迷ったら、『これを自分の体の一部にしたいか?』と問いかければ決断できるはず」

 

次に冷蔵室をタテヨコに12分割し、水、お茶、炭酸水など「太らない飲み物」。味噌、小麦粉など「背が低いもの」。「アルコール」。豆腐、ヒジキ、しらたきなど「太らない食材」。「卵」。梅干し、漬け物、塩昆布など「朝食セット」。ゆで卵、納豆、魚肉ソーセージなど「すぐ食べられて太らないもの」。保存容器に入れたおかず「残り物(小)」。「消費期限のちかいもの」。「肉(加工肉含む)、魚介類など」。「残り物(大)」。「乳製品」の12ゾーンに分け、食材をきっちり戻す。

 

「とくに重要なのが乳製品。乳脂肪が高く太りやすい食材なのに、気づかないうちに取りがちだからです。たとえば、朝食にチーズトースト、ヨーグルト、カフェオレを飲んだとしたら、ここですでに3種類の乳製品を取ったことに。乳製品は1カ所にまとめ、1日2つまでと決めれば、2週間で体重が落ち始める人もいます」

 

また、太るものが入るゾーンはスカスカに、太りにくいものが入るゾーンはパンパンに食材を入れるのもダイエットの効果を出すコツ。

 

「冷蔵庫を開けるとすぐに目に入るゾーンには「すぐ食べられて太らないもの」を置く。間食対策のための場所なので、とくに食材をたくさん入れておきましょう。どうしても甘いものを食べたければ、焼き芋を入れておいても。焼き芋も糖質が高いですが、ケーキや甘いお菓子を食べるよりは太りません。何か食べたいと思ったら、まずここにあるものを食べ、冷蔵庫の外の太りやすいおやつへの誘惑を断ち切ります。成功のコツは、12の定位置は決めたら崩さないようキープすることです」

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