たとえば蒸し暑い満員電車の中。ふと、汗のニオイが気になる季節。「自分は大丈夫?」。そこで、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生に「汗臭く」なるのを防ぐ方法を教えてもらった。まず、どうして汗臭くなるのか?

 

「原因は2つ。1つ目は、汗をかいたまま放置すると皮膚の常在菌が繁殖するため。当たり前ですが清潔第一。もっと重要なのが2つ目の理由。汗も含めた体臭そのものは、腐敗物質が血流に乗って全身を巡ることが原因です。腸内環境が悪いと悪玉菌によってアンモニアや硫化水素などが作られ、血流に乗って全身を巡ります」

 

これが口臭、ワキ、足、便臭などすべてのニオイのもとになる。とくに肉ばかり食べていると、腸内環境を悪化させ、口から便や腐った卵のようなニオイが漂うことも。また、動物性タンパク質や脂肪は、皮膚の常在菌の栄養分にもなるという。食生活を見直し、腸内環境を改善し、体臭そのものを断つことが大切だ。

 

「中高年以降は“加齢臭”にも要注意!その原因物質でもある『ノネナール』は加齢とともに作られやすくなります。加齢臭といえばオジサンのイメージが強いですが、女性も40歳以降、女性ホルモンの分泌が減るに従ってノネナールは出てきます。そこでオススメしたいのは、抗酸化力の高い食材でノネナールを抑えることです」

 

季節の野菜や魚介類、豆などをバランスよく摂取することで、おのずと腸内環境も良好になるという。すべての体臭のもとになる腐敗物質が、血液中に取り込まれるのを防ぎ、中性脂肪も少なくなり、血液もサラサラに。そしていまの時期、先生のイチオシは……。

 

「やはりトマトが頼もしい味方です。リコピンの抗菌力は野菜のなかでも群を抜いていて、やはり抗菌力の高いビタミンCも豊富。そのままでもOKですが、リコピンは油を使って調理すると吸収率が高まるので、やはり抗菌力の高いオリーブオイルでさっと炒めれば、さらにパワーアップします」

 

夏のニオイ対策は、体の中からっ!

関連タグ: