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「肌は、毛細血管によって酸素と栄養を皮膚まで運ばれることで、ハリやツヤが保たれています。ところが、この毛細血管は、年齢とともに、どんどん消滅していきます。30代と比べると70代では4割も毛細血管が減っている研究データも。シワやたるみなど肌の衰えは、毛細血管の消失によって引き起こされているのです」

 

こう語るのは、順天堂大学医学部教授で自律神経研究の第一人者・小林弘幸先生。200分の1ミリという細い毛細血管は「栄養血管」とも呼ばれ、若さだけでなく、健康を維持する役割もはたしているという。

 

そこで大切なのが、毛細血管の老化を防ぐこと。小林先生によると、最善の方法は、毎日30分ほどのウオーキングなど適度な運動をすること。当たり前のことだが、こんな基本的なことがとても重要だそう。今回は、さらに「毛細血管の老化防止」エクササイズも伝授してくれました。

 

(1)肩幅ほどに足を広げて、まっすぐに立つ。

(2)両腕を上に伸ばし、手首をクロスする。伸ばした腕の線が耳の後ろになるように。

(3)手をグーパーしながら、全身を大きく回す。

(4)1回転したら、反対方向に1回転する。

 

これを3〜4回繰り返す。肩甲骨から指先まで刺激が伝わるのをイメージして行うのがポイント。

 

「大事なことは、口角を上げて笑顔をつくりながらやることです。表情筋がゆるむと、首のセンサー(圧受容体)から、副交感神経の働きを上げるようサインが送られます。結果、血管が広がり、血流もよくなるのです。このエクササイズは、血管の若さを保つだけではなく、冷え性の解消、自律神経のバランスを整える効果もあります」

 

毛細血管の若さを保ち、ツヤ肌とともに、病気に負けないカラダを手に入れよう!

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