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ハイヒールなんてもう、冠婚葬祭でしか履かない? 年をとるにつれて“ヒールを降りる”人が多いけど、それが“オバサン脚”の第一歩! 日常生活をヒール靴に変えてセレブ気分で歩くだけで、すっきりヤセて元気になれる!!

 

「最小限の動きで最大の運動効果が得られる運動を追求し、行きついたのがヒール・ウォーキングです。ヒール靴を履いて正しい歩き方をすると、脚をピンと伸ばすことができ、平らな靴を履いているときより体全体の筋肉を効果的に動かすことになります。正しい姿勢を保てば、体幹トレーニングと同等の運動効果があるんです」

 

「ヒールで歩けばヤセる」と断言するのは、ウォーキングスタイリスト・村神一誠さん。スラリとしたスポーツマン系イケメン、なのに足元にはハイヒール。……違和感がすごい!

 

村神さんは、実は本誌と縁の深いウォーキングドクター・デューク更家氏の愛弟子。デューク氏公認のスタイリストとなったのち、ヒール靴での正しい歩き方にたどりつき、現在はミス・ユニバースなどの公式トレーナーも務めているという。

 

運動するのは面倒くさいしお金はかけたくない、という人にこそ、ヒール・ウォーキングは最適。なんといっても、いつもの道を、ヒール靴を履いて歩くだけだ。

 

「僕も、以前は“いかにもスポーツ選手”といった太い脚だったのですが、ヒール・ウォーキングのレッスンを始めてから女性らしい細い脚になりました(笑)。ヒールは疲れるという方も多いですが、正しい靴で正しく歩けば、そんなことはありません」(村神さん・以下同)

 

歩くだけで体幹が鍛えられるほかにも、“ヒール復帰”には、うれしい副次効果も。行動範囲が変わり、内面からも若々しくなるのだ。

 

「ヒール靴で歩くのを『つらい』と感じるのは、足に合っていない靴を履いているか、歩き方が間違っているかのどちらか。特に正しい歩き方ができていない人が、ヒールをリタイヤしがちですね」

 

間違った歩き方を続けると、疲れるばかりではなく、体のゆがみにもつながる。エクササイズどころか、不健康まっしぐらだ。

 

「ヒール靴での間違った歩き方の特徴は『カツンカツン』とヒールの音が大きいこと。そして、もも、すねが痛くなってくることです。正しい姿勢と歩き方を身につければ、ゆがんだ骨盤が整い、ひざ痛、腰痛、O脚、脊椎管狭窄症などの症状が改善されます。逆に間違った歩き方を続ければ、これらの症状は悪化していきます」

 

ハイヒールでの正しい歩き方は次のとおりだ。

 

【1】肩を開いて、まっすぐ立つ

 

おなかをへこませ、肩甲骨を中心に寄せる。重心はつま先に軽くのせる。

 

【2】脚をピンと伸ばして前へ

 

目線は目の高さでまっすぐ前。上半身を引き上げる。前に出した脚はひざと足首をピンと伸ばす。軸足も伸ばし、しっかり片足立ち。

 

【3】体重移動して、後ろの脚もピン!

 

【2】で前に出した脚は、つま先とかかとをほぼ同時に着地し、足裏全体に体重を乗せる。後ろの脚もピンと伸ばす。1本線の上を歩くつもりで足を出す。歩いているときはひざ同士をすり合わせるように。

 

「目線はつねに目の高さでまっすぐ、堂々と歩きましょう。キョロキョロせず、セレブになったつもりで、スッと優雅に顔を上げて。感覚をつかむために、最初はつま先立ちで10歩、歩いてみてください。それからかかとをつけて歩きだしましょう。正しい歩き方ができていれば、内ももから筋肉痛になってきます」

 

間違った靴では足を痛める可能性があるので、足に合った靴を選ぼう。

 

「久しぶりに履くときは、足首を固定するベルトのあるものを。つま先が開いているタイプはNGです。ぴったり合う靴はなかなか見つけられませんが、どこかが浮いた場合は100円ショップなどで売っている靴パッドを利用すればOK。慣れればスニーカーのようにラクに歩けますよ」

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