「高価なブラはいりません。いつものブラでOK。『麗華流ブラ・テク』なら、誰でも、若々しい上向きバストになれますよ」
そう話すのは四ノ宮麗華さん。豊満なバスト、スレンダーなボディの持ち主だが、じつは、エステティシャン歴30年超の大ベテラン。こっそり教えてくれた年齢は、60代というから驚きだ。
これまで3万人以上を施術し、下着や化粧などスタイルアップに関するさまざまな方法論を研究。そして導き出したのが、麗華流ブラ・テクだという。
「若くてキレイは当たり前。私たちミドルエイジだって、ちゃんとキレイになれますよ!」(麗華さん・以下同)
そのポイントは、自分のぜい肉をかき集めてきて、上向きバストを作ることだ。
「下腹や二の腕などのぜい肉は、若いころのバストが散らばった残骸です。元バストたちを集めて、もう一度リメークしましょう。ぜい肉がたくさんある人ほど、サイズアップできますよ」
■麗華流ブラ・テク
【1】ブラひもを短く調整する
バストトップは、あごから顔1つ分下が目安。それより下がっている人は、ブラひもを5〜10センチ短くして。重力に負けたバストを引き上げ、本来あるべき位置に戻す。乳頭を意識して、ツンと上を向かせるイメージで。
【2】二の腕から肉を集める
盛りたいバストとは反対側の手を、ブラひもの内側を通して二の腕へと伸ばす。二の腕の肉をつかんで、すべらせながらバストへと集めてくる。もう片方の手でブラのワイヤ部分を押さえ、集めた肉をブラカップの中にググッとおさめる。
【3】下腹から肉を集める
片手で下腹の肉をずり上げていき、もう片方の手はブラの内側から、上がってきた肉をバスト位置まで引き上げる。同様に、脇からも背中からも肉をかき集める。ブラのワイヤ部分を押さえ、集めた肉をブラカップにおさめる。
【4】ブラの背中側を下に引っ張る
ブラのアンダーラインは、「胸側は高く、背中側は低く」が鉄則。肉がブラカップに入ったら、背中側のアンダーラインを引き下げる。上向きでサイズアップしたバストが完成。姿勢もよくなり、ダブルで若見え間違いなし!
「最初はバストが落ち着かないし、ブラからズレやすいので、一日に何度もチェックしてね」
テクニックの実践中は上向きになるとわかるが、ブラをはずすと無残な姿では?
「いいえ、即効性だけでなく、ずっと続けていれば、バストアップをクセづける形状記憶効果もあるんです」
ずっとなら、寝るときは?
「寝るときも、ブラ・テクを続けてください。苦しく感じるなら、使い古したゆるブラでもOK。高価なナイトブラはいりませんよ」
今持っているブラと自分のぜい肉を使うだけなんて、なんともエコだが、ブラを新調するときに気をつけることはあるのだろうか。
「サイズの合ったものがいちばんです。サイズ測定をしたのが10年以上前という方は、この機会に測ってもらってみてください。それと、ぜひワイヤ入りのブラにしてください。ミドルエイジのバストが重力と闘うには、ワイヤの力が必要です。このブラ・テクなら、苦しくならないので」
ブラのアンダーラインを、胸側は高く背中側を低くすることで、締めつけをあまり感じないという。
「このつけ方だと、背筋がしゃんと伸び、美しい姿勢を保つことができます。姿勢が整うと、ダイエット効果もありますし、背中全体で胸を支えるので、肩こり軽減にもつながるんです」
新型コロナウイルスの感染予防で家ごもりの日が続く。気持ちが滅入りがちだが、麗華流ブラ・テクを実践して、バストも気分も上げていこう。
「女性自身」2020年5月5日号 掲載