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「ダイエットはもちろん、新型コロナウイルスに対抗する免疫力アップにも、腸内環境を整える食物繊維やビタミン、ミネラルが不可欠です。日本人はもともとこれらの多い理想的な食生活でしたが、食の欧米化が進み、いまは不足している人が多いので心配です」

 

そう危機感を訴えるのは、医師の石原新菜さん。以前から食物繊維やビタミン・ミネラルをとるために玄米食をすすめてきたが「調理の手間や好みの問題などがあり、なかなか実践してもらえない」というもどかしさを抱えていた。

 

そこで、手間がかからず、誰にでも食べやすいものをと考案したのが『腸スッキリ! 米ぬか毒出しダイエット』(アスコム)で紹介した「米ぬかパウダー」だ。白米に精米する際、玄米から削り取られる米ぬかには、玄米の栄養の約95%が集中しているという。

 

「米ぬかは栄養の宝庫です。捨ててしまうなんて、もったいないでしょ」(石原さん・以下同)

 

この米ぬかを弱火で4〜5分ほど煎ると、きなこのように香ばしくサラサラの米ぬかパウダーができあがる。これをさまざまな食品にかけて食べることで、ダイエットにも免疫力アップにも大きな効果を発揮するのだ。大さじ1杯の米ぬかパウダーで、玄米2膳分の栄養がとれるというから驚きだ。

 

実際、毎日大さじ1〜3杯の米ぬかパウダーを2週間、ふだんの食事に加えて摂取したモニター実験では、全員がお通じの改善を実感。体重は2週間で1キロ減とゆっくり安定的に減っていくが、ウエストが5センチ細くなるなど、おなかまわりがスッキリするのが特徴だ。食事量を変えないので、リバウンドの心配もほとんどない。

 

しかも、肌のくすみや小じわが消えた、ハリが出たといった美肌効果、手足の冷えやむくみの改善、血圧が15〜25下がったというダイエット以外の影響を喜ぶ声もある。

 

「米ぬかパウダーはダイエット効果がいちばん大きいのですが、アンチエイジング、自律神経の安定、生活習慣病や認知症などの予防にも効果があります。なにより、腸内環境の改善から免疫力アップが期待できますから、コロナ禍のいま、多くの方に活用してほしいです」

 

とはいえ、長く続けるには味が重要だが……。

 

「米ぬかパウダーはほんのり甘くておいしいのです。臭みもえぐみもなくて、食べやすいですよ」

 

その味を確かめるべく、編集部でもヨーグルトにかけて試食してみた。まず、とても香ばしい。そして、ふんわりとした甘味を感じる。でも、ヨーグルトを邪魔するような強い味はない。これならどんな食品に加えても、本来の味を損ねることはないだろう。

 

「お味噌汁や納豆、冷ややっこなど、何にでもパラパラふりかけるだけで、いつもの食事がダイエットメニューに早変わりします。1日大さじ1〜3杯を目安に食べてください」

 

米ぬかパウダーは調理の途中でかくし味として使うこともできるが、コンビニランチやテークアウトメニューにちょい足しするのもおすすめだ。とりすぎた糖質や脂質を体外に排出する手助けとなる。

 

米ぬかを選ぶ際、注意してほしいことが2つある。

 

1つ目は、無農薬、有機農法の米ぬかを選ぶこと。農薬は米の表面近くにたまりやすいといわれるので、影響を受けないものが安心だ。

 

2つ目は生の米ぬかは酸化しやすい。新鮮な米ぬかを買ったら、3日以内に煎って、密閉容器などに保存。冷蔵なら1週間、冷凍なら1カ月以内に使い切ろう。

 

また、インターネットなどでは、業者が煎った「食べられる米ぬかパウダー」も売られている。これなら煎る手間もなく、お手軽だ。

 

「女性自身」2021年2月2日号 掲載

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