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これまで1万人以上の白髪ケアをしてきた辻敦哉さん。

 

日本最多の店舗数を誇るヘッドスパ専門店「プーラ」の経営者で、『白髪は防げる!』(かんき出版)などの著書がある頭髪専門家だ。

 

辻さんによると、白髪の原因は、遺伝や老化よりも、栄養不足が大きいという。

 

「加工食品ばかりを口にしていると、髪を黒くする素材『チロシン』が含まれているタンパク質や、健やかな髪を育て、しっかり色素を送り込むミネラルの摂取量が不足してしまいます。髪の毛を育て、黒く色をつけるための栄養素が不足することで白髪になりやすくなるのです」

 

また、血流の悪化も原因にーー。

 

「血液の流れが滞り、頭皮の温度が低くなっているところに白髪は生える傾向にあります。こめかみより上の血管はほとんどが毛細血管で、ここの血流が悪くなると、頭皮まで血液が届きにくくなるので、注意が必要です」

 

そこで、辻さんに「美髪をつくる頭皮ケア術」を教えてもらった。

 

【1】あいうえおマッサージで頭皮の血流を促進

 

〈1〉側頭筋(両耳の上にある筋肉)に手のひらを押し当て、そのまま口を「あ、い、う、え、お」と3回大きく動かす。椅子に座り、テーブルに肘をつき頭を下げて行うと効果的。

 

〈2〉咬筋(あごの両サイドにある筋肉)も〈1〉と同様に手のひらで押さえながら、「あ、い、う、え、お」と3回口を大きく動かす。このマッサージでは、顔と頭皮の筋肉のこわばりをほぐし、頭部の毛細血管に血液を送り込む効果が。

 

【2】ドライヤーは地肌にあてない

 

頭皮の環境を悪化させる乾燥。その最大の原因がドライヤーの熱風だ。頭皮の余分な水分は体温で蒸発するため、タオルドライで十分。ドライヤーの風は頭皮に垂直にあてず、髪の毛だけを乾かすことが重要。

 

【3】白髪染めはヘアマスカラから試して

 

どうしても白髪染めを行う場合は、次の頭皮への負担が少ない順に試して。

 

〈マスカラ→ヘアマニキュア→トリートメントカラー→ヘナ→アルカリカラー〉

 

ヘナは天然のものがオススメ。アルカリカラーはしっかりと色が入るが、伸びてくると染めた髪と白髪がくっきり分かれて目立つ。その結果、頻繁に白髪染めを繰り返すことになるため、最終手段に。

 

3つの「美髪をつくる頭皮ケア術」を生活習慣に取り入れ、悩める白髪を減らそう。

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