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自分の老化を実感するところはいっぱいあるけれど、なかでも顕著なのは「髪」。白髪が増えたり、分け目の部分が薄くなってきたり、ケアをしているつもりでも毛質が変わってパサついてきたり……。

 

髪の毛は、髪を作る細胞だけでなく、さまざまな細胞が相互に協力しあって作られ、成長する。ところが、加齢とともに細胞の活性化が衰えると、薄毛や白髪、うねり、パサつきなどさまざまな髪のトラブルを招くようになる。

 

特に女性の場合は、こうした髪のトラブルの原因がホルモンバランスのほか、ストレス、病気、極端なダイエット、カラーやパーマによる地肌へのダメージなど複合的に絡み合っていることが多く、男性に比べて改善法を導きにくいのだという。

 

そんな髪の悩みを即効でごまかし、カバーするテクを伝授! 教えてくれたのは、ヘッドスパ専門店「PULA」の創業者・辻敦哉さんだ。

 

【うねり】髪を湿らせてから「ヘアクリーム」を

 

ホルモンバランスの変化や血行不良、毛穴のゆがみが原因という説もあるうねり。年齢とともに独特のうねりを描くようになり、スタイリングがしにくくなる残念な毛質になってしまう。うねった髪も、生活習慣や食生活を整えることで健康な毛質に生まれ変わることが可能なのだそう。

 

さらに、頭皮美容液などを使って頭皮のケアをすることで、生え変わる髪が改善されることが期待できる。

 

とはいえ、うねりが出てきた髪のスタイリングは一筋縄ではいかない。これまで毎朝やっていたブローがなかなか決まらない、変なクセが直らなくなったと感じたら、髪質が変化しているサインだ。こんなうねり髪に即効性があるのは……。

 

「湿らせた髪にヘアクリームをつけてから頭の丸みを利用した乾かし方をすることです。ツヤツヤのストレートヘアができあがります。ポイントは、毛先までドライヤーをあてること」(辻さん・以下同)

 

〈1〉電子レンジでホットタオルを作り、頭全体を包み込むようにタオルを巻いて髪を蒸らす。ビニールキャップを使うと時短に。
〈2〉髪が全体的にしっとりしたら、アウトバスタイプのヘアクリームを髪の中間あたりから毛先になじませる。
〈3〉後頭部の根元にブラシを差し込み、頭の丸みに沿ってラップを巻くように手前にとかす。ドライヤーとブラシを連動させる。
〈4〉〈3〉をいろいろな方向に繰り返す。ドライヤーとブラシは連動させて毛先までしっかりと追いかけるようにあてること。

 

頭に沿って毛先までとかすことで、毛先が内側に入る。結果、全体的に丸みが出た印象。毛髪もツヤが出てストレートに。

 

【乾燥】「保湿オイル」を細かく指でもみ込む

 

髪がパサパサになり、まとまりが悪くセットもしにくくなる乾燥髪。紫外線を浴びることで頭皮が乾燥し、頭皮のバリア機能が低下して炎症が起こりやすい状態になっていることが考えられる。生活習慣はもちろんのこと、自分に合ったシャンプーやトリートメントを使うことも鍵となる。

 

自分で実際に使ってみても、自分の髪質に合ったシャンプーかどうかわからない場合は、いつも行きつけの美容院などで相談してみるのもいい。

 

乾燥髪のスタイリングには、一度水で髪を湿らせてから、ヘアオイルを使って髪を落ち着かせるテクニックを使おう。

 

「パサつき髪は、中間から毛先にかけてのダメージが強いので、少しずつ毛束を取り、その部分にヘアオイルをもみ込みます。根元にはオイルがあたらないようにしましょう」

 

〈1〉スタイリングウオーターや水で全体的に髪がしっとりする程度に湿らせたあと、毛束を細く取り、保湿オイルをもみ込みながらつける。
〈2〉オイルは、親指と人さし指を使ってしごくように髪の中間部から毛先にもみ込む。オイルは髪の根元にはつけない。
〈3〉乾燥髪は中間から毛先のダメージが大きいので、その部分を集中的にブラッシングし、その後、全体を整える。

 

オイルをもみ込んだことで髪のふくらみが抑えられ、まとまった印象に。また、髪にオイルが浸透するので、しっとりとした髪質になる。

 

年齢を重ねたことで出てくる“困り髪”は、自宅で簡単リカバリーしよう!

 

【PROFILE】

辻敦哉

2011年ヘッドスパ専門店「PULA」をオープン。その後全国に展開。著書に『育毛のプロが教える髪が増える髪が太くなるすごい方法』(アスコム)などがある

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