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熱戦が繰り広げられている平昌五輪。その平昌で日本勢たちの活躍を支えているのが、選手村のそばにある栄養サポート施設『G-Road Station』。日本オリンピック委員会(JOC)が開設したこの施設では、味の素(株)の全面協力により。家庭料理を中心とした和軽食が提供されている。

 

同社は、これまでフィギュアの羽生結弦(23)や宇野昌磨(20)、宮原知子(19)などの遠征時の食事全般をサポート。ノルディック複合の渡部暁斗(31)らメダリストの栄養指導なども行ってきた。

 

五輪のトップアスリートが集まるのが、現地で栄養面のサポートを行う『G-Road Station』だが、そこではどんな料理が提供されているのだろうか?

 

「選手村の食事が合わない選手や、五輪前に海外を転戦してきた選手も多くいます。そんな選手が栄養を十分に補えて、ホッとできるような日本の味を用意しています。」

 

そう語るのは、味の素(株)「オリンピック・パラリンピック推進室」の永井敦美シニアマネージャー。

 

「厳寒の今回の五輪では、とくに心身を温める汁物や鍋が人気ですね。また、日本全国から選手がやってくるので、温麺のつゆは、関東風と関西風の2種類を用意。調理師や管理栄養士など21人が常駐し、昼から深夜まで幅広い競技時間に合わせて食時を提供しています」(永井さん・以下同)

 

『G-Road Station』はビュッフェスタイル。「豚汁」や「野菜だし鍋」など、汁物や温かい鍋が日替わりで出されている。日本人におなじみの豚汁は、試合のエネルギー源となる糖質が豊富なじゃがいもがたっぷり入っているところがポイント。

 

主食の白飯のほか、納豆や梅干しなどご飯のお供も食べ放題。また“だし炊き込みご飯”も人気だとか。

 

「選手が食べ慣れた白米だけでなく、海外ではなかなか食べられない“炊き込みご飯”を提供しており、好評です。また大事な試合を前に、プレッシャーで食べられなかったり、ストレスで体重を落としたりしてしまう選手もいますが、試合で最高のパフォーマンスを発揮するためには、持久力やエネルギーを補う糖質が必要ですので、炭水化物がしっかりとれるメニューが多くなっています。これはアスリートに限らず、受験生の食事としても応用できるのでは」

 

体重の増加を気にする選手向けには、脂質を控えるために、お肉の脂をお湯で落としてから料理に使うなどの工夫もしている。

 

さらには『ミルクプリン』や『グレープフルーツとオレンジのコンポート』、『コーヒーゼリー』など、低カロリーデザートを用意しているのも人気の秘密だ。

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