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(写真:アフロ)

 

「私たちができることは、選手たちが最高のコンディションで五輪の舞台に立つためのサポート。温かい料理を食べて、自宅にいるような気分で寛いでもらえたらいいですね」

 

そう語るのは、味の素(株)「オリンピック・パラリンピック推進室」の永井敦美シニアマネージャー。

 

熱戦が繰り広げられている平昌五輪で、日本勢たちの活躍を支えているのが、選手村のそばにある栄養サポート施設『G-Road Station』。日本オリンピック委員会(JOC)が開設したこの施設では、味の素(株)の全面協力により。家庭料理を中心とした和軽食が提供されている。

 

同社は、これまでフィギュアの羽生結弦(23)や宇野昌磨(20)、宮原知子(19)などの遠征時の食事全般をサポート。ノルディック複合の渡部暁斗(31)らメダリストの栄養指導なども行ってきた。

 

そんな『G-Road Station』は、’16年のリオ五輪に続く二回目の開設。永井さんは、“食堂のお母さん”としてリオに滞在していたという。

 

「一流のアスリートは、食事に対する意識が高いんです。また、ストイックで精神的にきつい選手たちにとって、食事の時間は、少しでもホッとできるものにしたかったのです。だから選手には“いらっしゃい”ではなく“おかえりなさい”と声をかけるようにしていました」(永井さん・以下同)

 

“オリンピックの華”であるフィギュア女子でメダルが期待されている宮原知子。実は、昨シーズンに左股関節を疲労骨折して、五輪出場どころか選手生命にも黄色信号が灯っていた。そこから復活を遂げた要因のひとつが食事の改善だったという。

 

「フィギュア選手には、体が軽い方が良いという固定観念があり、宮原選手も同様だったそうです。その固定観念が故障の原因のひとつとなった可能性があります。そこで私どもスタッフが助言をして“食べることは悪いこと”という意識を変え、必要な栄養をきちんととるようアドバイスしたのです。厳しい練習をするなかで、しっかり食べること、また、海外遠征中も食材を持ち込み、体重を維持することを心がけました。スタッフは、宮原選手と一緒に“闘ってきた”という思いをもっています」