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「“下処理が大変そうだから使わない”と山菜を敬遠される方が多いのですが、それは完全な勘違い! 山菜の多くはアク抜きすらせず使えます。春の味覚を楽しめるうえ、栄養面も素晴らしいので、ぜひ挑戦してほしいです」

 

そう熱く語るのは、「季節料理・酒処さそう」の店主・佐宗桂さん。下処理のほか、春の山菜は「使い方がわからない」「日持ちしなそう」と思っている人も。しかし、春の山菜の下処理は超カンタンな上、敬遠している人は損をしているという。

 

「うるい、ふきのとうは、そもそも下処理がゼロ。うどは数分間水にさらすだけですし、たけのこはぬかで煮る必要があるものの、あとはひと晩放っておくだけなので簡単です。そのままでは日持ちしませんが、きんぴらや塩漬け、ペーストなどにすれば春の味覚を長く楽しむこともできます」(佐宗さん)

 

おいしいだけではない。山菜の特徴である“苦味”の正体はポリフェノール。強い抗酸化作用で老化を防止してくれる。代謝アップ、温活啓発でも有名な美女医の石原新菜先生はこう語る。

 

「活性酸素を除去する抗酸化作用が強いので、老化の予防、動脈硬化の予防、免疫力アップ、代謝アップ、さらにデトックス作用もあります。旬の野菜を食べることは体をつねによい効果をもたらしますが、春に食べる山菜は冬の間に蓄えた余分な脂肪や老廃物、塩分などの排出を助けてくれるんです」(石原先生)

 

ポリフェノールのほかにも、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な山菜は、まさに“食べる春サプリ”。冬眠していた熊が目覚めて最初にふきのとうを食べるという話もあるが……。

 

「冬眠明けに初めて食べるのがふきのとうかどうかはわかりませんが(笑)、熊が山菜を食べるのは、冬の間にたまった不要な物質をデトックスする助けになります。猫や犬などの肉食動物が、体調が悪いときに自ら草を食べるのと同じ原理ですね」(石原先生)

 

冬眠をしない私たちも、同様のデトックス効果が得られると言っていい。そこで、手に入りやすくて健康効果も高い“山菜四天王”の健康効果を紹介。

 

【うど】ダイエット効果

 

コーヒーにも含まれているクロロゲン酸の含有量が多い。抗酸化作用が高く、がん予防効果もある。また、メラニンを抑制して肌を白くしたり、脂肪や糖分を燃焼する役割も。

 

【うるい】免疫力UP

 

山菜のなかではビタミンCがもっとも豊富。美肌効果はもちろん、鉄分の吸収力もアップしてくれる。血圧降下作用も高いので、高血圧の人はぜひ。

 

【たけのこ】生活習慣病予防

 

神経伝達物質や甲状腺ホルモンの原料となるチロシンが豊富。また、豊富な食物繊維が腸内環境を整え、生活習慣病の予防にもなる。

 

【ふきのとう】老化防止

 

もっとも抗酸化力が高い山菜のひとつ。フキノール酸などのポリフェノールが、免疫力を上げてくれる。さらに胃腸の働きを整えてくれる作用もある。