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「スーパーフードの代表ともいえるチアシードやキヌアには確かに素晴らしい栄養がありますが、実際に日本の食事には取り入れにくいですよね。スーパーフード自体がアメリカ発祥の概念なので、珍しい食材が多いんです。でも、日本人にもなじみ深く、身近な『スーパー』でかんたんに手に入る食材にもスーパーフードはあるんですよ」

 

こう話すのは、超“若見え”栄養科学博士のオーガスト・ハーゲスハイマーさん(54)。キレイになれるとうたわれたスーパーフードを買っても、使いきれず捨てたという人も多いのでは。でも無理する必要はナシ!日本人になじみ深い食品のなかにも、オシャレ食材に遜色ないスーパーフードはあるそう。54歳にして筋骨隆々のオーガスさんえりすぐりのスーパーフード10種の効果を、それぞれ教えてもらった。

 

【エクストラヴァージンオリーブオイル】

 

身近な食材だが、生活習慣病予防効果のある「オレイン酸」をふんだんに含んでいる。

 

「脳細胞を活性酸素のダメージから守ってくれる『ヒドロキシチロソール』というポリフェノールの効果も強力。活性酸素は、体内の細胞を傷つける悪者。排ガスやストレスなどにさらされている現代人は体内に活性酸素がたまっています。それを取り除き強い細胞を作るのには、抗酸化力の強い食品が必須です」(オーガスさん・以下同)

 

【アボカド】

 

「オリーブオイルと同様にオレイン酸をふんだんに含む食品。さらに美肌効果の高い『パルミチン酸』や新しい細胞を作るのに必須の『ビタミンB9』も含みます。良質な油分と豊富なビタミン、食物繊維が若々しい肌を作ってくれます」

 

【イワシ】

 

イワシに含まれる必須脂肪酸「オメガ3」は、脳細胞活性化や老化防止効果が高い。

 

「オメガ3は、魚類などに含まれる動物性のDHA、EPA、くるみなどに含まれる植物性のALAの3種類。イワシは魚類の中でも圧倒的にDHA、EPAの含有量が多い食品。この2つは脳細胞に働きかけ、認知症を予防する効果もあります」

 

【アサイー】

 

強力な抗酸化力を持つ「シアニジン」という成分が魅力。

 

「アサイーに含まれるシアニジンの抗酸化作用には、即効性と持続性があります。最近はアサイー製品が増えてきましたが、ジュースなどはアサイー100%で糖質ゼロのものを選びましょう」

 

【シナモン、ウコンなどのスパイス】

 

シナモンは男性・女性ホルモンを作るのに必要な「マンガン」を含むので、ホルモンバランスを正常に保ち、老化を遅らせるのに役立つ。また、シナモンだけが含有する成分「シンナムアルデヒド」には血液サラサラ効果あり。

 

「スパイスは抗酸化力が高く、若返り効果もある食品。ウコンはデトックス効果が高いだけでなく、抗酸化力の強い成分『クルクミン』を含みます。黒こしょうと同時に摂取すると吸収率が1,000倍アップ。ぜひ一緒に使って」

 

【ブロッコリースプラウト】

 

がん細胞を殺す「スルフォラファン」という成分が話題。

 

「中国の環境汚染が深刻な地域で行われた研究で、ブロッコリースプラウトの摂取でがんの原因成分が体内から減少したという結果も。デトックス効果が非常に高いんです」

 

【にんにく】

 

「にんにくに含まれる成分『アリシン』は、抗酸化作用だけでなく、がん予防にも効果があります。切ったり潰したりすると成分が逃げやすいので、酢漬けなどにして丸ごと食べるのがおすすめ」

 

ただし、ブロッコリースプラウトのスルフォラファンと一緒に取ると、互いに効果を打ち消し合うので要注意。

 

【オーガニック緑茶】

 

「カテキンの一種である『EGCG』という成分が、がん細胞の発生・成長・転移を抑制してくれます。ただ、お茶の栽培には大量の農薬が使われることが多いので、無農薬の緑茶を選ぶのが大切」

 

【黄色と赤のパプリカ】

 

「日常的に購入できる食品の中で、もっともビタミンCを含むのが、黄色と赤のパプリカ。ビタミンCを壊れにくくする『ビタミンP』も含みます。ビタミンCは抗酸化力が高いだけでなく、美肌効果ももたらしてくれる、女性にうれしい成分です」

 

【平飼い卵】

 

卵は人間の体で合成できない9種類の必須アミノ酸をすべて含んでいる。しかも9種類を同時に取らないと体内で働いてくれないというから、卵は非常に優秀な食品なのだ。

 

「とくに放し飼いの鶏の卵は栄養バランスがよく、必須脂肪酸のオメガ3も豊富。栄養を効率的に吸収するには、生か半熟調理がベター」

 

身近なスーパーフードで気軽にちゃっかり若返ろう!

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