最近、病名からは想像もつかない「そんな病気があるの?」という変わった名前の現代病が急増中。ここで紹介する病気も、ユニークな俗称のものあるけれど、ふざけるのではなく、どんな病気かを知り、理解を深めていくことが大切だ。


【小児科、精神科】危険度★★★
■歌舞伎症候群
常染色体優性遺伝の遺伝疾患。‘81年に新川詔夫と黒木良和により、特徴的な顔立ちを呈する病気として初めて報告されたことから新川―黒木症候群の名も。この病気の特徴である切れ長の目が歌舞伎役者の化粧をイメージさせるのでこの名がつけられた。

【神経内科】危険度★★
■不思議の国のアリス症候群
ルイス・キャロルの児童文学『不思議の国のアリス』の主人公、アリスが物語の中で大きくなったり、小さくなったりするエピソードから英国の精神科医が命名。物が異常に小さく見えるなど知覚が普通と異なる症状がある。

【神経内科】危険度★★★
■のび太・ジャイアン症候群
軽度の発達障害専門の司馬クリニック院長・司馬理英子さんが命名。アメリカで研さんを積み漫画『ドラえもん』の登場人物に典型的なADHD(注意欠陥・多動性障害)がみられることから、理解を深めるためこの愛称をつけて日本に紹介したという。

【小児科】危険度★★★★
■メープルシロップ尿症
尿や汗からメープルシロップのようなにおいがすることからつけられた名。別名を楓糖尿症。乳幼児期に発症する先天的な遺伝子の異常が原因。哺乳力の低下、嘔吐、けいれんなどが見られ、早期の治療が施されないとまひ、発育障害を起こし、死に至る……。

【神経内科】危険度★★
■中華料理店症候群
グルタミン酸ナトリウム症候群とも。中華料理系に多い、うま味調味料を多用した料理を食べると頭痛、顔面紅潮、発汗、顔や唇の圧迫感などの症状が起きる。日本ではこの病気にかかると日常生活がかなり大変に…。

関連カテゴリー:
関連タグ: