「誰だって時間がなかったり、食べた食材によっては出ないこともあります。出ないのに無理にいきんだりすると痔にもなる。温水洗浄便座で無理やり出す人もいるようですが、そんな習慣はやめて自然に出ることを心掛けてほしいですね」

 

と言うのは、日本初の女性痔医でマリーゴールドクリニック院長の山口トキコ先生。先生が「電車の中ではいつもしている」肛門括約筋ストレッチを教えてくれた。つり革につかまり立った状態で、今日から初められる簡単ストレッチだ。

 

最初に自然な姿勢で立ちながら、尿道と肛門をキュッと締める。このとき頭が上に上がる感じをイメージして、そのまま10秒間キープ。次に尿道と肛門を緩めて、軽く息をしたら再度締める。これを20〜30回繰り返す。

 

肛門括約筋が緩んでくると、急にトイレに行きたくなっても我慢できず、便をもらすことも考えられる。今からエクササイズを習慣づけると、排便のトラブルも回避できるという。

 

「誰でも加齢とともに肛門もゆるくなるもの。下着に便がついたりしてあわてないためにも、ストレッチは欠かさないことです。また長年の経験から快便は1分もあれば出る。3分たっても出なければトイレから出たほうがいいですよ」(山口先生)

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