「5月病が始まるこの時期、ストレスをためないことが、1年を乗り切るひとつの節目です。ストレスが長続きすれば興奮状態から抜け出せず、不眠や食欲不振に。疲労がたまり、メンタルに不調をきたすのはもちろん、やがて心筋梗塞などを発症する恐れもあるのです」

 

自律神経研究の第一人者で、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は言う。交感神経の沈静化もさらなる活性化も、じつは「言葉の力」によってコントロールすることができるそうだ。

 

不平不満ばかりを口にしていると、その言葉自体が刺激になってアドレナリンが分泌され、体は「警戒態勢」に入ってしまう。反対にポジティブな言葉には人を幸せにする力がある。人は楽しい気分のとき、ドーパミンなどが分泌されて副交感神経も活性化。自律神経のバランスが整うのに伴って、血流や代謝もアップするという。

 

「そこで私がおすすめしたいのは、うまくいかないときほどいつも以上に『ありがとう』と周囲に伝えることです。『ありがとう』と言われて嫌な気分になる人はいませんよね?自律神経には周りに伝染するという特徴もあるので、周囲の自律神経バランスが整えば、最終的には自分に伝染。気持ちもリラックスして血流もサラサラになるでしょう」

 

抱えたストレスを吐き出すには、その原因と考えられるものをすべて紙に書き出す。次に、自分にとってどれが重大な悩みなのか優先順位をつけていき、解決案も書き出す。これによって悩みの正体が「可視化」され、とるべき対策も明確になるというのだ。

 

「うっぷん晴らしの悪口大会は交感神経を刺激させ、自分も周囲も嫌な気分になって逆効果。外では『ありがとう』とにっこり笑い、悩みは自宅で『書いて』整理。そんな大人の女性を目指すことこそが、ストレス解消の近道です」