風邪は30種類ぐらいのウイルス感染だ。独自に治す薬はないという。東京女子医大附属青山女性・自然医療研究所の川嶋朗先生はキッパリとこう言う。

 

「西洋医学では風邪の特効薬はなく、唯一、ビタミンCを毎日1g以上取っていれば風邪をひいても罹患期間が短くなるといわれています。それなのに風邪をひいたくらいで病院へ行く。早く治してほしいと言います。じつは早く治すということは一時的につらい症状を抑えるだけで、完治させるわけじゃありません。本当に治したければ少しぐらい時間がかかっても、熱などの症状を出しきってしまうことです」

 

そこで川島先生に、病院へ行かず、ウイルスを撃退する早道を教えてもらった。

 

〈うがいは必須〉

「水道水には減菌効果のある塩素が含まれているので、うがいにおすすめです。できるだけ喉の奥のほうに水道水をためて、そのまま30秒間キープ(息が続かなければ3秒を10回でもOK)。これを10回繰り返し、朝起き抜け、毎食後、帰宅後、就寝前に行うのが理想的。ウイルスを洗い流すので増殖しません」

 

〈無理に栄養をつけなくてもOK〉

「食欲がないなら食べなくてもOK。ウイルスが感染しているのは喉。あえて食欲を落として胃の負担を減らし、喉のウイルスを排除しようとする自然の反応だ。ただし、熱があると脱水症状を起こすので白湯、お茶など温かい飲み物で水分補給を」

 

〈熱いお風呂はNG〉

「風邪のときは寝る直前に40度以下の温度で30分間入り、お風呂から出たらすぐに寝ること。副交感神経が優位になるので体が温まり安眠できます。ただし、脱衣所が寒いと交感神経が優位になり、体を冷やすので暖かくすること」

 

〈ティートゥリーを蒸気吸入〉

「熱湯を入れた洗面器にティートゥリーを2〜3滴垂らし、タオルを頭から覆って目を閉じてゆっくりと蒸気を吸い込む。ティートゥリーは殺菌作用が強いので、蒸気吸入すると鼻や喉の奥まで入り、ウイルスや菌を排除できます」