毎年、冬になると猛威を振るうインフルエンザ。だが、インフルエンザのワクチンを接種しても、インフルエンザにかかる人がいて「効かない!」という声をよく聞く。いったい、これはどういうことなのか?ナビタスクリニック立川(東京都立川市)の細田和孝院長は、ワクチンの問題点を次のように指摘する。

 

「ワクチンはWHO(世界保健機関)が、そのシーズンに流行するインフルエンザを判断し、メーカーが製造します。ちなみに、日本の場合、インフルエンザのワクチンは鶏の卵の中でウイルスを培養して作ります。卵アレルギーを持っている人や医師の判断で受けられないと判断された人は接種できないので、インフルエンザにかかる確率が高くなることが考えられます。また、製造の過程で抗原が変化すると、ウイルスに対して効きが悪くなるといわれています」

 

特に免疫力の低い高齢者は、昨シーズン流行したA香港型のウイルスに対して、ほとんど効かなかったという報告も出ている。

 

今シーズンのワクチンはA香港型とB型の季節型と、新型(H1N1)の混合タイプ。ワクチンは、100%防ぐのではなく、症状が軽くてすむ、ぐらいの気持ちで接種しておけばいいのかも。

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