医学の常識は日々動いている。極端なケースでは、昨日までの常識が、今日から非常識になることも。そこで、健康常識をアップデート。胃腸とアンチエイジングの第1人者、栃木市の江田クリニック院長・江田証先生に、最新の知見を解説してもらった。

 

湯船につかると、「ヒートショック・プロテイン」(HSP)というタンパク質が作られる。“熱い”というショック(ストレス)によって増えるタンパク質なので「Heat Shock Protein=熱ショックタンパク質」と名づけられている。

 

HSPは、いろいろなストレスによって細胞のタンパク質が傷ついたとき、修復したり、免疫力を高めたりする重要な役割を果たしている。がんの温熱療法は局部を高熱にするもので、これは家庭ではできないが、お風呂の入り方で同じような予防効果が期待できる。そこで、がんになりにくい入浴法を紹介しよう。

 

〈1〉入浴前にコップ1杯の水を飲み、水分補給をする。

〈2〉40度の湯温に20分間程度つかる。

〈3〉高齢者や持病のある人は、半身浴で湯温40〜42度、20〜30分の入浴でOK。

〈4〉入浴後に、体温38度になることを目安にする(体温計を口に入れて測る)。

 

逆にいえば、シャワーだけで湯船につからない人はがんになりやすい、とも。あくまでも無理のない範囲で湯船につかって、しっかり体を温めたい。毎日が無理なら週2〜3回でもOKだ。