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寒さの厳しい冬が過ぎて、「ようやく暖かくなってきた!」と、喜びもつかの間。なぜか体調が優れない日が続く……。

 

「春は日照時間が延びて、日差しが強くなるので、天気のいい日は気温が一気に上がって活動的になります。特に今年は冬の寒さが厳しく、雪深い地域では外出を控えて、自宅で過ごすことが多かった人もいるでしょう。心身ともに軽くなって、無防備のまま外に出ると、思わぬ“落とし穴”が待ち受けているので注意が必要です」

 

こう語るのは、『「正しい時間の使い方」が、あなたの健康をすべて左右する』(東洋経済新報社)の著者で、石黒クリニック(岐阜県岐阜市)の石澤源之院長。

 

ゴールデンウイークを過ぎるころになると、さらに気温が上がり、それに伴って、熱中症や食中毒などにかかりやすくなる。また、紫外線量が増えると免疫力が低下して麻疹(はしか)や風疹といった感染症にかかることもあるので、要注意だ。

 

3月ごろから急に日中の気温が上がり、一日の寒暖差が激しくなるので、体調を崩しやすい。また、花粉症や黄砂ぜんそくのほか、紫外線量と湿度が高くなる夏になると、熱中症や感染症の心配も増える。

 

こうした体の変調は、体力や生活習慣、ふだんからの体調管理により“差”が生じてくるという。そこで、春と夏に「体調を崩しやすい人」の傾向を石黒院長に聞いた。

 

■平熱が低い

 

現代人は運動不足で、筋肉量が少なくなっている。そのせいか、基礎体温(平熱)が低い人が多い。

 

「間違ったダイエットによる栄養失調が原因で、平熱が35度という人も少なくありません。筋肉量が少なく、栄養状態が悪いと、体温が低下して、体にもともと備わっている免疫力が低下していきます。免疫力が下がると病気にかかりやすくなります」(石黒院長・以下同)

 

筋肉量が少ない人は活動量も少なく、皮膚の汗をかく機能も衰えていく。気温が上昇したときにかく汗は、体のほてりを冷ます役割を担っているので、筋肉量の少ない人は熱中症にかかりやすいという。

 

■肥満気味だ

 

脂肪は熱を伝えにくく、皮下脂肪が壁になって体内の熱を発散できなくなる。体温調整がうまくいかないことで、熱中症にかかってしまう傾向があるので、肥満気味の人は夏前にダイエットをしよう。

 

■手洗いをついついサボってしまう

 

冬はインフルエンザなどを予防するため、室内に入ったら、手洗いとうがいを徹底しているが、春になると必要ないと思って予防を怠る。

 

「食中毒や感染症にかかる原因になるので、一年中、手洗いとうがいは忘れないように習慣づけましょう」

 

■高血圧ですでに薬を飲んでいる

 

夏場は冬に比べると、気温差の関係で血管が拡張したり汗の量が増えたりするので、血圧が8mmHg程度下がるといわれている。高血圧症の薬を飲んでいる人は、めまいを起こしやすくなるという。

 

「高血圧の人で、すでに血圧を下げる薬を飲んでいる人は、医師と相談して薬の量を調整する“薬の衣替え”をしてもらいましょう」

 

今の時期からやっておきたいことは、病気にかからないために「免疫力」をアップさせておくこと。

 

「免疫力を上げるためには、筋肉量を増やすことです。ハードな筋トレをしなくても、まずは、朝と夕方30分ぐらいかけて2,000歩程度ずつ、歩くことから始めましょう。日常のなかで歩く習慣をつけると、足腰が鍛えられて体力をつけられますよ」

 

また、夜は体の疲れやダメージを回復させて、心もリラックスさせる副交感神経が優位になる。夜はたっぷり寝て、その日の疲れは、その日のうちに取るようにしよう。

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