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寒い冬から暖かくなってホッとする季節……けれども、なにかと新しい生活・環境が始まるこの季節だからこそ、意外な病気の罠が潜んでいることもーー。

 

インフルエンザの流行が一段落したのに風邪が治らないという人が、3〜4月には意外と多い。寒暖の差から体調を崩すだけでなく、中国大陸から黄砂が飛んできて、せきが止まらない黄砂ぜんそくの人も。

 

『「正しい時間の使い方」が、あなたの健康をすべて左右する』(東洋経済新報社)の著者で、石黒クリニック(岐阜県岐阜市)の石澤源之院長は次のように語る。

 

「スギなどの花粉がアレルギーの原因物質(アレルゲン)となって発症する花粉症の季節に、花粉より粒子の細かい黄砂がダブルで飛んでくると、症状を悪化させることがあります。このとき、注意しておきたいのが“薬の飲み方”。目が覚めてすぐに、くしゃみや鼻水が止まらなくなるのは、“モーニングアタック”というアレルギー鼻炎の症状です。その症状を起こさないためには、朝起きて薬を飲むのでは遅い。夜寝る前に薬を飲むと、薬が効いて朝の目覚めもよくなります」(石黒院長)

 

また、4〜5月は歓送迎会やお花見など、おいしいものを食べたり、お酒を飲んだりする機会が増えてくる。

 

「夫(48)が朝、足の親指の付け根に激痛が走って、『痛い、痛い』と、大騒ぎをしたことがありました。結局、痛みは1週間ぐらい続きましたが、会社を休むほどでもないので、つらそうでしたね」

 

そう話すのはA子さん(45)。靴を履くのもしんどい痛みの原因は痛風の発作。新年度で新しい部署に異動したA子さんの夫は、得意先との会合が毎晩のように続き、深酒することが多かったという。

 

「痛風は肉など高タンパクの食事を好み、肥満気味でお酒が好きな人がかかりやすい傾向があります。痛風の原因は、血中の尿酸値が高いこと。『自分は運動しているから大丈夫』という人もいますが、激しい運動をすると、かえって尿酸値が上がります。過剰な飲酒は避けて、バランスのいい食事を心がけるしかありません」(石黒院長)

 

卵胞ホルモン(エストロゲン)が尿酸の排出を促すことから、女性は痛風にかかりにくいといわれているが、エストロゲンが減る中年以降の女性は、尿酸値が高くなることがあるので油断しないこと。

 

また3〜4月は、バーベキューなどを催す機会が増える時期でもある。魚介類を食べるときはしっかり加熱して食べること。さらに、海外旅行に行った先では、フルーツや氷入りのジュースにも注意が必要だ。

 

A型肝炎は、ウイルスがこうした生物、加熱が不十分な食材に潜んで、それを食べることで発症する。しかも、潜伏期間が2〜7週間と長いので、「どこで何を食べたのか」原因が特定できないまま、突然の下痢や嘔吐、高熱が起こるという。

 

ほかにも注意したいのは、ストレス。新しい職場環境や学校になれるまで、緊張が続くことがストレスになり、頭痛が起きることも。

 

吐き気や眠気、むくみといった前兆を感じることがあるので、前兆が現れたらストレッチなど軽い運動をしよう。