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夏バテや熱中症などが気になる季節だが、“健康になれば安くなる”保険が、最近増えている。保険が加入者の「健康増進のためのモチベーション」に――そんな保険を、経済ジャーナリストの荻原さんが解説してくれた。

 

■損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「リンククロス じぶんと家族のお守り」

 

「リンククロス じぶんと家族のお守り」は、死亡保険金を年金のように分割で受け取るタイプの生命保険です。

 

ポイントは「健康☆チャレンジ!制度」です。加入後2~5年の間に、肥満度や血圧が所定の基準をクリアするか、1年以上の禁煙達成で、保険料が安くなります。また、すでに払い込んだ保険料も、加入当初から新保険料として計算し、差額が返金されます。

 

40歳女性のAさんのケースを見てみましょう(保険期間60歳まで、年金額は月20万円)。保険料は、契約時の年齢と喫煙の有無、肥満度と血圧などで決まります。Aさんは喫煙者で、肥満度も基準を超えていたため、判定は「標準体」。保険料は、同じ年齢ではもっとも高い月4,160円でした。

 

契約から3年後、Aさんは禁煙とダイエットに成功。「非喫煙者健康体」に格上げとなり、保険料は月3,300円と安くなりました。加えて、これまで3年分の差額、(4,160円-3,300円)×36カ月=3万960円も戻ってきました。

 

こうした保険は「健康増進型保険」と呼ばれています。保険期間の限られた保険では、健康な人は保険金を払わなくて済む可能性の高い、つまり、保険会社にとって儲かる客です。保険不況の今、特典を付けてでも優良顧客を集めたいのが、保険会社の本音でしょう。

経済ジャーナリスト

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