腰痛解消のカギは「大きな筋肉」を刺激することにあった!

腰に痛みや違和感があると、ついつい腰そのものをギュッと押したくなるのは、「腰痛あるある」の1つ。しかし、腰痛のときに押すべき場所は腰にあらず!

 

「攻めるべきは腰とは別の場所にあるんです。それが『トリガーポイント』です」

 

そう語るのは、YouTubeチャンネルの登録者数38万人超えの、カリスマ整体師・迫田和也さん。「トリガー」とは「引き金」のことだが、迫田さんが提唱する腰痛のトリガーポイントは、腰とは異なる場所ばかり! 迫田さんが着目したのは、「運動連鎖」だ。

 

「当たり前のことではありますが、人の体は連動しています。たとえば腰も、かがんだり後ろに反ったときに動くのは腰だけではありません。股関節が動き、ひざの関節も伸縮し、前屈のときには脚も内側にねじっています。こうしたさまざまな部位の動きが1+1+1+1……と加算されていくことで、人は体を動かせているのです。これが運動連鎖です。でも、たとえば股関節が硬くなったら、それをカバーするために腰の動きは2や3に増加します。すると腰の筋肉が必要以上に伸ばされたり、神経が引っ張られたり、関節に負荷がかかってしまいます。その結果として腰痛が起こることがわかったのです」

 

そこで迫田さんが導いた答えが、この「運動連鎖」の再教育。

 

「要は正しく体を動かせるようになりましょう、ということです。体が正しく動かなくなっている原因は関節が硬くなっているから。そして、関節は筋肉でつながっているので、この筋肉を動かせるようになればいいのです」

 

その方法として巷間あふれているのが体操やストレッチだが、より効果的な治療法として迫田さんがたどり着いた結論が「押す」ことだった。

 

腰痛の主なトリガーポイントは、次の「大臀筋」「大腿筋膜張筋」「外側広筋」「腹斜筋」「広背筋」の5カ所。番号順に高い効果があるという。

 

【1】「大臀筋」はこう押す!

床に横になり大殿筋にテニスボールを当てた状態から、両ひざをボールの側に倒して体重をかける。

 

【2】「大腿筋膜張筋」はこう押す!

床に横になり大腿筋膜張筋にテニスボールを当てた状態から、上側にある手のひらを上に向け、上体をひねりながらおへそを前に出す。

 

【3】「外側広筋」はこう押す!

ひざを90度に曲げて床に座り、外側広筋にテニスボールを当てた状態から、上体を外側にひねりながら前に倒して体重をかける。

 

【4】「腹斜筋」はこう押す!

背中を丸めて、指3本で腹斜筋を押した状態から、上体をひねりながら少し前に倒す。

 

【5】「広背筋」はこう押す!

腕を内側にひねり、広背筋を親指と人さし指でつかむように押した状態から、ひじを軽く曲げて、手をさらに内側にひねる。

 

「なぜ大臀筋が一番なのかというと、腰痛の方のほとんどは、重心が骨盤より後ろに下がり、頭が前に出ているためです。股関節も曲がって、『反り腰』になることで腰痛を引き起こしています。正しい姿勢は両足の親指に体重がかけられている状態。でも、腰痛の方は股関節が固まってしまい、それができないのです」

 

そこで、間違った姿勢によって筋肥大を起こした腿の外側の緊張を緩めることが大切になってくるが、そのためにより効果的なのが、先にお尻の筋肉=大臀筋を緩めることなのだという。

 

「大臀筋はとても大きな筋肉のため、まずはここの『トリガーポイント』を押してこりをほぐすことで最大限の効果が見込めます。その次に、お尻と腿の間にある太腿筋膜張筋のトリガーポイントを緩め、その次に外腿の筋肉である外側広筋と、順を追って刺激していきます」

 

さらに、股関節のトリガーポイントでもある腹斜筋、腰とつながる大きな筋肉である広背筋をそれぞれ緩めることで、腰痛のより根本的な改善まで見込めるという。

 

「トリガーポイントを順番に押していくこの方法の特徴は、即効性があるだけでなく、腰のストレッチができないような重症例の方にも対処できるところです」

 

腰痛で刺激すべきは腰にあらずーー。さあ、お尻の大きな筋肉から順繰りにギュギュッと押して、腰痛の根本的な原因を根こそぎ取り除こう!

 

「女性自身」2020年10月13日号 掲載

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