コロナ禍で急増!「歯ぎしり、食いしばり」は老け顔の原因に
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朝起きると首や肩が凝っている。顎が痛むなどの症状があったら歯ぎしりを疑ったほうがいいかも。いまコロナ禍のストレスで歯ぎしりの症状を訴えている人が増えているというーー。

 

「コロナ禍において、歯ぎしりなど、歯に強い力が加わっている患者さんが増えています。虫歯や歯周病と同様、歯ぎしり、食いしばりも歯を失う大きな要因。早めの対応が求められます」

 

こう注意喚起をするのは、小林歯科医院(東京都)の歯科医師・小林友貴さん。夜中、ギリギリといやな音を出す歯ぎしり。なぜコロナ禍と関連するのだろうか。

 

「歯ぎしりはストレスが原因の一つと考えられています。たとえばコロナ流行の第3波のなか、再びリモートワークに切り替わった夫と、一日中、顔を合わせることがストレスであれば、歯ぎしりの原因になり得ます。こうした明確なストレスがなくても、漠然とした感染に対する不安でも、リスクになるはずです」

 

日々のストレスがほかの不調につながらないよう、歯ぎしりという形で発散しているのだという。その力は、起きているときでは出せないほど、大きなものだ。

 

「人間は、意識的に強くかみしめようとしても、歯にかかる力は50キロ程度です。しかし寝ているときは、潜在的な力が出て、115キロもの力がかかることもあります。これは、ご飯を食べているときの8倍ほどの力です。また、起きている12時間のうち、力をこめて上の歯と下の歯があたっている時間は30分ほどしかありません。でも、寝ているときの歯ぎしりは、たった1時間で40分も続くことがあります」

 

歯への負担が大きいが、やっかいなのは、寝ているときの症状なので、本人が気づきにくいことだ。

 

「ギリギリと音が鳴るような歯ぎしりや、タッピングといって口を開けたり閉じたりしてカチカチと音が鳴る症状は、家族が気づくチャンスがあります。でも、食いしばりの場合は気づけません。朝、起きたときに顎が疲れている、こめかみが痛い、肩凝りが気になる人は、疑ってみてください。また、起床時に舌や頬の裏の粘膜に、歯の圧痕がある場合も、要注意です」

 

そこで、次のチェックリストで確認を。1つでも心当たりがあれば、歯科を受診しよう。

 

□ 日々、ストレスを感じていて、歯も痛い
□ 起床時に首や肩の凝りがある
□ 起床時の顎の不快感、疲労、痛み、口が開きにくい
□ 舌や頬の内側に歯の跡がついている
□ 顔に左右差が出たり、エラが張ってきた
□ 犬歯などが平らになってきた。歯がすり減っている
□ 歯の詰め物の周辺にヒビが入っている

 

「顎関節症などを訴える人も多い。放置すれば口が大きく開かなくなったり、強くかみしめるために、咬筋(奥歯を合わせたときに膨らむ筋肉)が発達して、エラが張ったり、左右差が生じるケースもあります」

 

歯が削れた結果、かみ合わせの位置が変わって、ほうれい線が深くなり、実年齢以上の老け顔になってしまう可能性もあるという。

 

「女性自身」2020年12月22日号 掲載

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