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6月17日、厚生労働省は初めて行った更年期障害に関する意識調査の結果を発表。それによると、50代女性で「更年期障害の自覚症状がある」と答えた人は38.3%いるにもかかわらず、「医療機関を受診して更年期障害と診断された」と答えた人はわずか9.1%。

 

つらい症状があっても病院にかからない人が多いという実態が浮き彫りになった。

 

「更年期障害は治療すれば治るということを知らない人がたくさんいるのだろうと思います。『この程度で受診したら笑われるのでは』と、医療機関を受診することをためらったり、治療のイメージを持てなかったりする人が多いのでしょう」

 

こう語るのは、よしかた産婦人科の善方裕美院長だ。

 

更年期障害とは、閉経前後の約10年の間に「エストロゲン」という女性ホルモンの低下によって引き起こされる、ホットフラッシュやめまい、イライラや気持ちの落ち込みなどの症状が日常生活に支障をきたす状態のこと。つぎのチェックリストで1つでも当てはまる項目があり、日常生活に支障が出ていたら更年期障害の可能性が高いという。

 

〈更年期の不調チェックリスト〉

□ 顔がほてる
□ 汗をかきやすい
□ 息切れ、動悸がする
□ 怒りやすい、すぐにイライラする
□ くよくよしたり、憂鬱になったりすることがある
□ 頭痛、めまい、吐き気がよくある
□ 疲れやすい

 

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