■55~65度の適温で飲むと花粉症も軽減
【冷え性の改善】
「内臓が温まれば血液が温まります。しかも純度の高い白湯は体が取り込みやすい。きれいな血液が末梢の血管に行きわたり、硬い血管も軟らかくしてくれるので、『冷え性の改善』が期待できます」
【花粉症】
「血液がドロドロしていると、目、鼻、口の粘膜は花粉などの異物に対して、異常に反応してしまいます。ふだんから白湯を飲んで血液がきれいなら、粘膜が過剰に反応しなくなりますので『花粉症の軽減』も期待できるんです」
なんと、白湯を飲む習慣をつけるだけで、便秘解消、美肌効果、疲労解消、むくみ軽減、冷え性改善、そして花粉症軽減……日ごろの悩みを解消してくれそう。期待大!
でも、煮沸時間や適温、飲む回数など、けっこう難しそう……。
「大丈夫! 台所で食事を支度する合間に簡単に作れますし、一日数回に分けて飲むといっても、自分に合ったスタイルで飲めます」
【白湯の正しい作り方】
用意するのは浄水器を通した水道水800~1200ミリリットルとやかん、温度計に陶器かガラスのコップ。
(1)やかんで10分、中火で沸騰させる。湯面がポコポコと盛り上がる感じで。湯気は出したほうがいいのでふたを開ける。
(2)ふつうの温度計でいいので、55~65度を一度測って飲む。耐熱ガラスがいいが、陶器なら新しいものを専用におろして、白湯専用の器に。
「忘れないように10分タイマーをかけましょう。火を止めたら少し冷めるのを待ちます」
飲み方は、ゆっくり時間をかけて。
「朝食前には200~250ミリリットル、それ以後は10時、15時などおやつの時間も含め100~180ミリリットルずつ、夜寝るまでに何回かに分けて飲みましょう」
55~65度の適温は、最初に湯温を測って口に含んだときやガラスコップを手で持ったときの温度を「体感として覚えるといいですね」と市野さん。煮沸した時点で電気ポットや保温ボトルに入れておくと、2回目以降に便利だ。
また、冷めたらレンチンも可。
「ただしふたをして温めてください。ほかの料理のニオイがつくと白湯をおいしく飲めません」
というのは、白湯は不純物などが取り除かれたきれいなお湯のため、口に含むと「甘味」が感じられて、すごくおいしい。半面、白湯を飲み慣れると、ほかの飲食物の臭みが「すぐにわかる」そう。