■一時金と給付金が両方もらえ自由診療にも対応できる保険
がん保険は加入中の人も多いが。
「10年以上前に加入したがん保険は見直したほうがいいでしょう。保障内容が大きく変わっています」
どんな点が変わったのだろう。
「以前は、がんと診断されたときの一時金と、入院や手術の給付金がついたものが一般的でした。
いまは手術だけでなく、抗がん剤治療や放射線治療にも給付金が支払われます。それにがんと診断されたときの一時金が1回限りではありません。がんの転移や再発、新たながんの発症、また、がんの治療が1年以上続いているときも、年に1回、何年でも支払われます」
発売時期の新しいがん保険ならいいのだろうか。
「いまのがん保険は2つのタイプがあります。(1)年に1回、100万円などの『がん診断給付金』を重視するタイプと、(2)抗がん剤でも放射線でもがんの治療を行っていれば月10万円出る『がん治療給付金』を重視するタイプです」
早期発見などで治療が短期間で済めば(1)がん診断給付金タイプ、治療が長期化すれば(2)がん治療給付金タイプがよいだろう。
「ただ、治療期間など誰にも予測できません。ならば、がん診断一時金とがん治療給付金の両方手厚い“欲張り保険”で、がんによる収入減に備えましょう。自由診療の費用を保障する特約も忘れずに」
現在発売中のがん保険のうち、長尾さんがおすすめのものを5つ選んでもらった。BEST5はほとんどが、がん診断一時金が年に1回100万円、がん治療給付金は治療が続く限り毎月10万円受け取れ、自由診療などの特約も付いている。
「ネットでの見積もりは簡単です。保障をいろいろ変えてご検討を」
ほかの保険は解約しても、がんには保険で備えるのが得策だ。