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「テレビや本で紹介された収納法をマネしてやってみても、いっこうに部屋が片づかないーーそういう人は、片づけるための心の準備ができていないのかもしれません」

 

そう語るのは、整理収納アドバイザーで心理カウンセラーの資格も持つ佐原美和さん。佐原さんは「アドラー心理学」をベースにした独自の片づけメソッドを開発し、片づけセミナーを開催。その内容が、著書『片づける勇気』(監修・岩井俊憲、KKベストセラーズ)で紹介され、今、話題を集めている。

 

アドラー心理学とは、オーストリアの精神科医、アルフレッド・アドラーが創始した心理学の理論。社会生活を送る人々が問題を解決する際に活用する心理学で、片づけにも応用できるという。そこで、佐原さんに「アドラー流・片づけ上手になるための法則10」を教えてもらった。

 

【1】散らかった部屋をそのままにする「目的」を考える

「片づけたい」と口で言っていても片づけられないのは、部屋が散らかったままのほうが自分にとって都合がいいからでは?もしかしたら、「寂しさを紛らわすためにモノを部屋にあふれさせる」といった無自覚の「目的」があるかもしれない。

 

【2】片づけられないことについて言い訳をしない

「時間がないから片づけられない」など、片づけられないのを何かのせいにするのは、アドラー心理学では「見かけの因果律」という。時間がなくても部屋を片づけられる人はいるし、親が片づけ下手だからといって本人がそうなるとは限らない。

 

【3】「あと片づけ」と「整理」を分けて考える

「あと片づけ」は、使ったモノを元の位置に戻すことで、「整理」は、不要なモノを取り除くこと。この2つを一度にすると時間と手間がかかりすぎ、また頑張っている割に成果が出ず、片づけが不快なものになってしまう。

 

【4】モノの定位置を決める

定位置を決めるときは、そのモノを使う場所となるべく近い位置に収納する。出すときは手間がかかっても出すが、片づけるとなると途端に面倒になり、その結果、出しっぱなしになってしまう。

 

【5】「目的」をはっきりさせ、「目標」を設定して整理

片づけ自分の意思がはっきりしていないと続かない。まず自分が部屋を片づける「目的」を考え、次にそのための「目標」を設定する。例:目的=「リラックスできる部屋で暮らしたい」、目標=「モノが出しっぱなしにならない部屋」。

 

【6】モノを捨てるか否かは「プラス/マイナス」で決める

モノを整理するとき、「使う/使わない」「好き/嫌い」ではなく、持っていることで自分と家族にとって「プラス/マイナス」のどちらになるかで判断する。使っていないモノでも、持っているだけでウキウキするようなモノなら、捨てなくてもOK。

 

【7】捨てることに罪悪感を持たない

モノを捨てることに罪悪感を感じるのは、モノがない時代に育った世代から「もったいない」と躾けられた影響かも。モノが豊富な今の時代のもったいない行為は、不要な新しいモノを簡単に買うこと。

 

【8】リビングやダイニングは家族でルールを決める

自分にとって理想の部屋が、家族にとっても理想とは限らない。自分の価値観を一方的に押し付けるのではなく、話し合って片づけのルールを決めること。子どもがいるなら、定位置にラベルを貼る、一緒に整理しながら方法を考えるなどの工夫を。

 

【9】片づけない家族には「私はなぜ片づけたいか」を伝える

「自分の思いを察してほしい」と思っているだけではダメ。なぜそれをしてほしいのか、どうしてほしいのかを具体的に伝える。また、それをやってくれると自分がうれしいと素直な心情を加えると、相手が動いてくれるようになる。

 

【10】リバウンドしないため、少しずつ片づける

人間は、本能で「恒常性」を維持しようとする生き物。急激な環境の変化があると、それがたとえ、よい変化であっても脳が違和感を感じ、元に戻ろうとしてしまう。リバウンドを避けるためには、一気にやらず少しずつ片づけを進めていく。

 

あなたも今日から“片づける勇気”を出してみよう!