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「大手銀行の定期預金金利が0.01%と超低金利が続くなか、あらためてクレジットカードなどの『ポイント』が注目されています。ただ、ためることには熱心でも、たまったポイントには無頓着な方もいます。ポイントはお金と同じ。上手に活用することを考えてみましょう」

 

こう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。カードのポイントは「お金」と同じだという。そこで、荻原さんがカードポイントの仕組みと、よりお得な活用方法を解説してくれた。

 

【1】有効期限を過ぎると失効

 

「ポイントの有効期限は2年間が一般的ですが、例外も多くあります。また、“最後にポイントを獲得した日から○年間有効”などと規定するカードもあります。当然、いずれも有効期限を過ぎると、ポイントは失効します。ポイントの失効時期は、カードの利用明細書に書かれていますので、ご確認を」

 

【2】大切なのは還元率

 

「カードがどれくらいお得かは『還元率』で比較します。還元率とは、カードをいくら利用して(利用金額)、リターンとしていくら戻ってくるか(ポイント還元)、その割合を示すものです。実際に計算してみましょう。まずは1ポイントの価値、つまり1ポイントが何円に相当するかを調べます。『1ポイント=1円』などと明示されているものもありますが、そうでないものは、価格のはっきりわかる商品券などにポイント交換する場合、何ポイント必要になるかを調べます。たとえばカードAが、2,000ポイントで1,000円相当の商品券と交換できるなら、1ポイントは1,000円÷2,000ポイント=0.5円となります。還元率は0.5〜1%が多く、高いほどお得だといえます」

 

【3】還元率は一定ではない

 

「還元率は、交換する商品によって変わります。一般的に、商品より金券類のほうが還元率は高めでお得なものが多いようです。ただ、金券類でも還元率はさまざまですから、お得で利用しやすいものを選んでください」

 

【4】ポイントで代金を支払う

 

「代表的なものは、Tカードなどの共通ポイントや、クレジットカードなら楽天カード。たまったポイントを、支払いの全額や一部に充てられます。まさに“ポイントはお金と同じ”が実感できます」

 

【5】ポイントで投資信託

 

「セゾンカードはポイントで投資信託の運用ができます。選べる投資信託は、外国株中心にハイリターンを目指すアクティブ型と、国内債券中心で安全運用のバランス型の2種類。100ポイントから運用でき、手数料はかかりません。また、いつでも運用をやめて、ポイントを取り出し利用できます。投資信託に興味のある方は、練習として、ポイント運用を体験してみるのもいいでしょう」

 

たまったポイントは、ムダなく活用しよう!

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