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「現在、家事代行サービスを利用したことがある人は3%程度です。他人を家のなかに入れることに抵抗感があったり、家事は人に任せるものではない、という心理的なものが壁になっています。その一方で、家事に時間と労力をかけず、質の高い暮らしをしたいというニーズも年々高くなっています。心豊かに生活を営むアイテムのひとつとして、家事代行サービスが注目されているのです」

 

そう語るのは、生活経済評論家で、会員制家事サポートサービス『フラオ グルッペ』代表も務めている沖幸子さん。今年から大阪府や神奈川県で外国人によるサービスが解禁されたり、東京都ではサービスの品質がわかる認証制度が始まったりと、一般家庭を対象にした家事代行サービスが広がりを見せている。

 

「家事の負担が女性の社会進出を妨げていると、国や自治体が家事代行サービスの普及に力をいれています。それに合わせて、提供されるサービスの価格やプランも多種多様になってきているのです」

 

最近、料金も手ごろになってきた家事代行サービス。でも実際のところ、どうなの?ということで、本誌記者が家事代行サービス「ベアーズ」の、「初回お試しプラン」(3時間9,000円+交通費900円)を体験してみた!

 

いざ当日、「人が来るなら片づけなきゃ」と考えている自分に気づき、「家事を頼んだのだから」と思い直したところへ、「ベアーズレディ」の野口志保さんが到着。柔和な笑顔にホッとひと安心。

 

でも、作業が始まると人が“働いている”のに自分は手持ちぶさたで、なんだか申し訳ない気もしたり……。部屋にこもり本を読む、美容室に行く、スタッフに話しかけるなど、作業中の利用者はさまざまなのだそう。記者はせっかくなのでプロのお手並みを拝見することに−−。

 

最初に風呂の湯船に洗剤をかけて、すぐキッチンへ。洗剤がなじむのを“待つ”のがキレイにするコツみたい。

 

「私は家事が嫌いでしたが、仕事と家でするのとは違います。キレイになって喜んでもらえるのはうれしいですね」

 

そう語りながら野口さん、市販のスポンジでコンロの油汚れを落とした後、ていねいに“拭く”。何度も“拭く”。そんな“キレイの技”も発見。そして、浴室掃除、洗面台掃除、料理の下ごしらえ、掃除機かけ、トイレ掃除、洗濯……ハイスペックな仕事ぶりに脱帽!3時間後には家だけでなく、記者の気持ちまでスッキリ!

 

聞けば、月1回でも定期契約をすれば、留守中でも作業可能だそう。帰宅したとき、キレイな部屋に料理の下ごしらえもあれば完璧!野口さんなら鍵を預けても安心そうだし、定期的にぜひ!と思えるほどの、9,000円以上の価値ある体験だった。

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