「今年6月から、はがき1枚10円値上がりして62円になりました。そのため、はがき懸賞に“出し控え”が起きて、とても当たりやすくなっているんです」
そう教えてくれたのは、懸賞の達人の長場典子さん。長場さんは、会社勤めのOLだった20代のころから、懸賞の魅力にとりつかれて、研究を重ねてきた。懸賞で生活必需品を狙ってお金を浮かせ、不要な商品はお金に換えてコツコツと頭金を貯金。なんと20代で、東京23区内の駅徒歩1分のマンションを購入した。
ここ数年、“ネット懸賞”のほうが手軽、応募しやすいとみんながネットに流れ、そもそも“はがき懸賞離れ”が起きていた。そこに、はがき値上げが決定打になったというのだ。
「今こそが“狙い目”なんですよ」と語る長場さんが、当たるはがきの書き方としてすすめるのが、“ひと手間コメント”。長場さんはこのワザで、207万円相当の指輪を最近当てたばかり!
「義姉が大手術をしたのでプレゼントしたくて、“あげたい相手”である義姉の言葉としてはがきに“ひと言”を書きました。『大きな手術をして落ち込んだけれども、初孫ができました。それで、生きる力がまたみなぎってきました』という内容を4~5行で書きました。季節が春だったので桜のはがきで出しました。孫の写真も貼ろうかと思ったけれど、「結局貼らずに出しました」
やりすぎはよくないので、はがきに書く前に文章は推敲して、コンパクトにまとめるのがポイントだそう。また「この人にもらってほしい」という気持ちにさせるはがきが選ばれやすいのは高額商品だけではない。
「テレビや雑誌などのマスコミ懸賞のはがきは、視聴者や読者の感想を知るチャンスなので『必ず目を通す』と担当の方から聞いたことがあります。以前、テレビの懸賞で番組スタッフをねぎらう内容をちょこっと書いたら、当選したこともありました(笑)」
中でも長場さんがすすめるのが、男性誌の懸賞で、この“ひと言”ワザを使うこと。
「男性は、必要事項だけを書いた事務的なはがきを送りがちなので、少し手を加えたはがきは目立つのでしょう。また、アンケート付き懸賞だったりすると、そもそも男性は面倒臭がって応募を敬遠しがち。女性が男性誌の懸賞に当たるというのは、懸賞仲間からもよく聞きますね」
郵便はがき「値上げ」直後の今がチャンス!あなたもさりげないひとことをはがきにそえて、懸賞に応募してみては?