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「冬モノ衣類に使われる素材はデリケートなものが多いのですが、洗濯表示に『家庭洗濯NG』となければ、たいていのものは自宅で洗えます。ただし、洗い方を間違えると縮みや伸び、毛羽立ちなど取り返しのつかない失敗も。素材別の洗い方をチェックしてから洗いましょう」

 

そう語るのは、“洗濯王子”こと洗濯アドバイザーの中村祐一さん。かつて冬素材の王様だったカシミヤも、ファストファッションブランドの大量生産によって安価になり、手に入りやすくなった。厳冬も手伝って、今年はカシミヤニットが飛ぶように売れた。

 

また、今年、大流行したボア素材のアウターも、“もこもこ”ゆえにホコリや汚れが繊維に絡みやすく「なんかもう汚ないからワンシーズンでサヨナラかも……」という諦めの声も聞こえてくる。

 

でも、捨てるのはもったいないし、安く買ったのにクリーニングに出すのも惜しい! そんな節約派読者のため、“洗濯王子”がカシミヤニットの洗い方を教えてくれた。

 

まずは、長持ちさせるためには“洗濯前”のお手入れが大事になってくる。

 

【ブラッシングで毛玉予防!】

 

カシミヤ、アンゴラ、モヘアなど動物の長毛の繊維は、摩擦によって毛が固まったり丸まったりするため、どうしても毛玉ができやすい。数回着たら洋服用ブラシをかけて繊維をほぐせば毛玉を未然に防げる。

 

【それでもできた毛玉は“剃る”!】

 

ハサミで毛玉を切ってもいいが、“生地までチョッキン”のリスクが……。T字カミソリで毛玉のついた表面をやさしくなでれば、驚くほどキレイに取れる。

 

【洗濯法】

 

用意するものは、おしゃれ着用の中性洗剤・洗濯ネット・ラノリンオイル・柔軟剤。

 

(1)中性洗剤を入れる

洗面器に1リットルの水と約5ミリリットルの中性洗剤を入れ、洗濯ネットに入れたニットをつける。

 

(2)押し洗いする

指先で5回優しく押して、1回引き上げる。この動作を5セット繰り返す。ニットをなるべく動かさず、水を通すイメージで。

 

(3)5~10分つけおき

5~10分つけおきして汚れを浮かせたら、約30度のぬるま湯に替え、(2)と同様に5回押して1回引き上げる動作を5セット繰り返してすすぐ。

 

(4)ラノリンオイルで風合いUP

ぬるま湯を入れ替えたらラノリンオイルを水1リットルに対して2.5ミリリットル、さらに好みで柔軟剤をいれたら、つけおきはせず(3)と同様にすすぐ。

 

(5)洗濯機で1分脱水

洗濯機で1分だけ脱水する。長くしすぎると硬くなったり伸びたりと、形崩れの原因に。

 

(6)ハンガー2本で干す

水分の重さで形崩れしないよう、ハンガーを2本使って重さを分散しながら干す。

 

「繊維同士が絡んで硬くなったりヨレたりしないよう、なるべく動かさずに洗うのがポイント。レーヨン、キュプラ、シルクなど水に弱い素材混合は縮むため、つけおきはNGです。また、動物独特の油分が抜けると風合いが損なわれやすい。羊の油『ラノリンオイル』で油分を補いながら洗うと、しっとり感を保てます。インターネットで購入できますよ」(中村さん)