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「長寿社会になり、私たちはこれまでになく長い『人生の後半戦』を過ごすことになりました。その貴重な時間を自分のために使うのにうってつけなのが、まさに趣味です。そもそも趣味とは、自分が時間とお金をつぎ込んで、幸せを感じられるもののことだと私は考えています。これまで多くの女性は『母』『妻』『娘』『嫁』と、人のために生きてきましたが、だからこそ、50歳以降は自分を大切にしてほしいのです。誰のためでもなく自分のために生きる絶好の手段として、ぜひ、趣味という生きがいを持ちましょう」

 

こう語るのは、自身も「アラ還」であるキャリアカウンセラーの小島貴子さん。だが、実際に新たな趣味を始めてみようと思っても、現在、『英語』『ヨガ・ピラティス』『フィットネスクラブ』『書道』『フラワーアレンジメント』などなど、趣味の世界は百花繚乱!「運命の相手」探しは、どうやって始めたらいいのだろう?

 

「興味のあるものが浮かばない人は、趣味を通じて自分は何を手に入れたいのかを考えてみるといいでしょう。健康維持なのか、自分磨きなのか、はたまた誰かの役に立ちたいのか。誰かに誘われるまま始めると続かないことが多いので、目的を念頭に置きながら、気になるものにチャレンジしてみましょう。まずは体験教室の利用もオススメです。いきなり道具や衣装を買いそろえても、続かなければ痛い出費になりますから。まずは3回、続けられるかがポイントです」(小島さん・以下同)

 

さらに、できることなら人と関わるもののほうがよいとのこと。やはりコミュニケーション型のほうが、趣味は充実&長続きするようだ。趣味の類型は大きく分けて、次の4種類。目的に応じて、何を始めるか選ぶ際の参考にしてほしい。

 

■とにかく人の役に立ちたい!「社会貢献系」

 

子どもたちに押し花を教えたり、老人ホームでお年寄りの話を聞いたりといった「ボランティア」も立派な趣味のひとつ。珍しいところでは現代版の仲人ともいえる“婚活ボランティア”などもある。楽しみならが人に感謝もされるので、世話好きな人にオススメ。

 

《そのほかの「社会貢献系」の趣味》心理カウンセリング、点字翻訳、洋裁、人形作りなど。

 

■まだまだ自分を磨きたい!「お稽古事系」

 

昔ながらの定番である英語や、書道に生け花、着付けといった「和もの」の趣味が人気。物事を突き詰めるタイプの人に向いている。また最近では、単なる自分磨きにとどまらず、外国人観光客との文化交流を目的とするケースも増えているという。

 

《そのほかの「お稽古事系」の趣味》中国語、韓国語、薬膳・漢方、家庭料理など。

 

■老後の健康管理に不安が……「運動系」

 

生涯スポーツであるテニスはもちろん、ピラティスやボクササイズといった「ハードな運動」を趣味にしている50代も多い。健康維持に役立つだけでなく、若い世代との交流もできて一石二鳥。体力に自信のない人は、会話を楽しみながらの散歩サークルなどから始めてみてもいいかも。

 

《そのほかの「運動系」の趣味》ヨガ、エアロビクス、ラジオ体操、太極拳など。

 

■特技でお金を稼ぎたい!「お仕事系」

 

最近では共働き家庭の増加を受けて、商品としての“ハンドメード雑巾”などの需要が増加。主婦ならではの技能が仕事につながりやすくなっているそう。ほかにも料理の盛り付けなど、趣味の域を超えた主婦の技能はアイデア次第でビジネスチャンスあり!

 

《そのほかの「お仕事系」の趣味》編み物、刺しゅう、カラーコーディネートなど。

 

「長続きさせるためにも、教室などに入るときは、新しい仲間を歓迎してくれる雰囲気かどうかを確認しましょう。残念ながら趣味の世界も実社会と同じ。閉鎖的なところもあれば、ボスが君臨するママ友集団のようなところもあります。そういうところは極力避けたほうが◎。無理して合わせていると『趣味うつ』になってしまいますよ」

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