企業のコストカットのコンサルタント・坂口孝則さんが、そのコスト削減術を家庭に応用させた著書『レシートを捨てるバカ、ポイントを貯めるアホ』(朝日新書)が話題になっている。
「企業も家庭もやみくもに節約を唱えても成功しません。成功させるにはきちんとした手順があるんです」という坂口さん。商品開発やサービスのほとんどを占めるのが人件費なのだから、できることは自分でやる――家庭での人件費削減でコストカットする12の方法を教えてもらった。
【1】買い物にはマイバッグを持っていく
【2】金融商品や保険の選択は、有料相談でなく本で学ぶ
【3】確定申告は自分でする
【4】業者に依頼していた掃除を家族でやる
「エアコンは掃除しないと電気代が増えます。方法はネットで学べる。プロに頼むと1台8,000円以上かかるので、電気代も合わせ年間数万円の節約に」
【5】カフェを使わず、水筒を持ち歩く
【6】缶コーヒーやペットボトルをやめて、自作する
【7】掃除機を使う日を半分にして、床は自分で拭く
【8】英語の勉強するなら、教会での英会話教室やラジオ、テレビを活用する
【9】塾任せではなく、親が子供の宿題をみるようにする
「子どもの教育の原点は親。学生時代、バイトで家庭教師をやっていたパパもじつは多いでしょう。その経験を生かさないのはもったいない」
【10】興味ある文化人の講演のCDなどを、図書館で借りる
「市販の自己啓発CDなどは非常に高額ですが、図書館で探すと、大物文化人による講演CDが数多く見つかります。自己啓発にこちらを活用すれば無料です」
【11】市区町村の催しで一流の講師の講演を聴く
「多くの自治体で、一流の講師による講演会が開催されています。無料、もしくは格安です」
【12】市区町村のカルチャースクールをチェックする
「公共の文化活動で見逃せないのがカルチャースクール。公民館などで、絵画やダンスなど幅広く実施されています。これも実費だけで格安のモノがほとんどです」
公共施設を上手に利用して、自分の労力をつかえば、外に出ていくおカネが減るのは当然だ!