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「ゴールデンウイークに出かけるのなら、泊りがけでも日帰りでも、“パワースポット温泉地”がおすすめです。開運効果を最大限に得られ、今までとは違う新しい気(エネルギー)と出合えるかもしれません」

 

そう話すのは、日本における伝統風水研究の第一人者の山道帰一さん。台湾や中国の世界的に著名な風水師からも信頼されている山道さんに、そもそもパワースポットとはどういうものなのかを聞いた。

 

「伝統風水でいうパワースポットは『吉相地』と呼ばれている場所です。そこでは活力や安らぎ、癒しを与えてくれる質のよいエネルギーが流れています。気持ちいいと感じ、心身によい心理反応を起こす『吉相地』を訪れるだけでも、上質な気を自分の中に取り入れることができるのです」(山道さん・以下同)

 

そんな「吉相地」と、つかるだけで心身をリフレッシュさせてくれる温泉地が重なれば、理想的だが……。そんな桃源郷のような場所は存在するのだろうか?

 

「温泉が多い日本では、パワースポットの条件を満たす場所と温泉地が重なる確率が高いのです。とはいえ、すべての温泉地がパワースポットではありません。『巒頭(らんとう)』という山の形状や川の流れなど目に見える地勢や環境からの気のエネルギー。さらには『理気』と呼ばれる時間の流れや方位のエネルギー。両者の調和が取れている場所こそが“開運温泉地”なのです」

 

気のエネルギーを最大限に得るために大切な要素が「時間」と「地形」だ。

 

「風水エネルギーは一定期間ごとに変わります。伝統風水の手法『玄空六法』には『二元八運』とよばれる時間軸があります。現在は’17年の立春から始まった『第九運』(〜’24年)にあたります。この時期に健康運を上昇させるのは、南、北東、西に『山』が見える温泉地。財運アップには、北、東、南東に『水』。とくに、波の少ない湖や湾が広がる温泉地がいいのです」

 

“開運温泉地”に行くだけでも幸せを呼ぶことが期待できるが、吉方位と組み合わせると、さらに効果が高まる。

 

「同じパワースポットでも、場における気の感応から、ある人は心地よく感じ、ある人は何も感じないということがあります。そこで、よい気を効率よく取り入れるのに重要なのが吉方位。自分の住む場所を起点に好ましい方向にいくことで、より強い効果が期待できます」

 

この「吉方位」も、季節ごとに違ってくるという。

 

「吉方位を決める方法の1つに『八節三奇図』があります。1年の季節を八つに分けた『八節』では、ゴールデンウイーク期間中は3月21日から5月5日の区分に入ります。三奇とは幸運をもたらす象徴である『乙丙丁』のこと。年ごと季節ごとに変わる、乙丙丁の方角が『吉方位』となります」

 

ゴールデンウイーク期間中は、自宅を中心に、南西、東、南東の「吉方位」にある温泉地が、最強の“開運温泉地”となる。そんな場所を訪れると、どんな効果があるのだろうか?

 

「滞在時間や過ごし方で個人差が出ますが、財運の気を得ると臨時収入があったり、商売をしている方は売り上げがアップしたりすることも。また健康運では、心を穏やかにして、強い体力回復や活力を与えられます。また、そんな“パワースポット温泉地”に向かっているということをリアルに味わうことも大事。できれば電車でゆっくり『吉方位』に向かうこともおすすめします」

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